いわき市中央卸売市場 ~ 株式会社 平果

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温室デラウェア(山梨)

品 名
ぶどう
品種名
デラウェア
産 地
山梨県全域(ハウスぶどう統一共選)
入荷時期
4月下旬~6月下旬
最盛期
5月下旬~6月上旬

担当者からのコメント

山梨県全域よりハウスぶどう統一共選として「温室(ハウス)デラウェア」の出荷が始まりました。
山梨県は本州のほぼ中央にあって、まわりを富士山や北岳、八ヶ岳、秩父山系などの山々に囲まれています。甲府盆地は昼夜の気温差が大きく、土地の水はけがよいなど、くだもの作りに適しているので盛んに栽培が行われてきました。現在生産量が日本一のぶどう・桃・すももをはじめ、さくらんぼ・柿・梅などたくさんの種類のくだものが生産されており「くだもの王国山梨」ともいわれております。
ぶどうは世界で最も栽培量の多い果物で、一万以上の品種があるといわれ、ヨーロッパ種とアメリカ種の2つに分かれます。今回紹介するデラウェア(温室)は、その両方を掛け合わせてできたもので、明治5年にヨーロッパから日本に導入された後、種なしの生産技術によって普及していきました。
デラウェアという名前は、アメリカのオハイオ州にある土地の名前から付けられたそうです。粒は小さいですが、糖度は22~23度と果物の中でもっとも高いのが特徴です。
ぶどうに豊富に含まれているブドウ糖や果糖は吸収がよく、すばやくエネルギーになるので疲労回復に即効性があり、またカリウムも多く含まれています。カリウムの不足は高血圧や筋力の低下につながります。カリウムは調理で失われやすいので、生で食べられるぶどうはカリウム源としても有効です。また皮の色素はアントシアニンという成分で高い抗酸化作用があるといわれています。可愛らしい小粒を頬張ると、おもわず笑みのこぼれる上品で豊な甘み、種なしで食べやすいデラウェアは日本で最も生産量の多いぶどう品種です。
日本一のぶどう王国山梨の生産農家で丹念に手間と愛情をかけられた温室栽培もので、爽やかな初夏の風味をお楽しみください。

デラウェアにはなぜ種がない?

種なしぶどうは「ジベレリン」という液にぶどうの花の穂をひたすジベレリン処理によって行います。
1回目はぶどうの花の開花14~10日前に行い、これによって種なしぶどうになり、2回目は開花後10日位に行います。これはぶどうの実を大きくするためです。
ジベレリンとはもともと植物が持っている成長ホルモンで芽・根・実などを成長させる働きがあります。(人に害はなく安全です。)

ぶどうの美味しい食べ方

ぶどうは房の上部(肩)の方が甘みが強いので、房の下部(尻)の方から食べ始めると最後まで美味しく食べられます。
また抗酸化作用のあるアントシアニンは、果皮と果肉の間に多く含まれているので、できれば皮ごと食べることをお勧めします。ぶどうの皮の表面の白い粉はブルーム(果粉)と呼ばれ、ぶどう自身が作り出しており、水分を保護し、新鮮さを保つ働きのある大事な粉です。ブルームがついているぶどうは新鮮で水分たっぷりという証なのです。

■販売担当者
取締役 果実第一部 部長
岩谷 仁志

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