いわき市中央卸売市場 ~ 株式会社 平果

旬の野菜・フルーツSeasonal vegetables & fruits

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日川白鳳・暁星もも(福島)

品 名
もも
品種名
日川白鳳・暁星もも(早生種)
産 地
福島県 ふくしま未来 など
入荷時期
7月上旬~7月下旬
最盛期
7月中旬

担当者からのコメント

全国の桃の生産量において山梨県に次ぐ第二位の福島県はJAふくしま未来より夏の味覚、ももの早生種「日川白鳳・暁星もも」の出荷が始まります。
市町村単位では日本一を誇る福島市の桃は、吾妻山の麓、福島盆地の寒暖の差の激しい気候や肥沃な土壌で丹精に育まれました。
JAでは安全で安心な桃を育てるために性フェロモンを使い、農薬(殺虫剤)の使用量を従来の半分に削減し、さらに「おいしさの粒ぞろい」をキャッチフレーズに、光センサー選果機で選果をしますので甘さと美味しさは保障つきです。とくに伊達地区においては農薬適正使用の指導・監視業務分野で全国初の国際認証規格「ISO9001 2000年版」を平成15年に取得し、安全・安心な農産物を提供しており、皇室にも毎年美味しい桃を献上しているJAです。
現在のところ7月上旬には白鳳系の日川白鳳、中旬にはあかつき系の暁星が出荷されます。日川白鳳は、繊維質が少なく上品な甘さで果肉はとってもやわらかでジューシー、滴り落ちるほどの果汁はたまりません。暁星は福島県生まれの早生種で、あかつきの枝変わり、肉質がしっかりして甘味が強く食味が良好な桃です。8月に入ると福島代表品種あかつきも入荷する予定です。
桃は古代中国で「長寿の実」「仙果」と呼ばれていたように長寿の功があるといわれるヘルシーな果物です。種は「桃仁」と呼ばれ、血液の循環を良くする漢方薬にもなっております。桃は水分が豊富で、糖分や多種多様なミネラルをバランスよく含んでいるため、疲労回復や夏バテ防止に効果的です。また桃にはカリウムや食物繊維(ペクチン)が多く含まれており、血液中のコレステロールを減らして動脈硬化を防ぐ働きや、腸の働きを活発にし便秘を解消する効果もあります。そのほか桃の葉には湿疹や虫刺されにも効く成分や、鎮静作用がある成分も含まれていますので最近では入浴剤にも利用されているようです。さらに桃は体を冷やすことなく、寝汗を止める作用もあるといわれていますので、暑い夏を迎えるこの時季にぴったりの果実といえますね。
上品な甘さとしたたる果汁、自信をもってお奨めする旬の味覚、福島産「もも」を是非ご賞味ください。またご贈答などにも是非ご利用ください。

美味しい桃の選び方

形がよく整っていて皮に傷のないもの。白鳳などの白肉種は薄紅色になったころが食べ頃で成熟すると黄色味を帯びてきます。

桃の保存法

桃は冷やしすぎると風味が落ちますので、食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れると美味しくいただけます。長時間入れておく場合は一つずつ紙に包み、箱などに入れて冷気に直接触れないようにしてください。

桃の新しい食べ方

桃の食べる際、皮がむきづらく、皮をむいたり丸かじりすると、果汁で手や口がベトベトするのでいやだという方がよくいますね。そのような方はぜひ必見!。じょ~ずな桃のむき方というページでいろいろな方法を紹介していますので是非ご覧ください。
じょ~ずな桃のむき方のホームページ(ここをクリック)

ほかの地域にはない福島の桃の特徴

福島の桃は果実に袋をかけない無袋栽培が中心。他の地域では外観を良くするなどの理由で桃に袋をかけますが、福島では太陽の光をたっぷり当てて真っ赤にし、色と味のよい桃に育てています。さらに色や大きさだけでなく、見た目では分からない味を調べるため、選果に光センサーを採用。糖度を基準に選別した桃を出荷しています。福島の代表品種となっている「あかつき」ですが、もともとは小玉の品種。福島ではその味の良さを認め、いち早く栽培に取り組み今のような大きさ・色・味ともに見事な桃をつくり上げました。福島の生産者達の味へのこだわりが感じられますね。

■販売担当者
果実第一部 副部長
八巻 卓栄

すいか(千葉)

品 名
すいか
品種名
すいか
産 地
千葉県 JA富里市
入荷時期
5月中旬~7月下旬
最盛期
6月下旬~7月中旬

担当者からのコメント

千葉県成田市の南に位置するすいかの名産地、JA富里市より5月から7月にかけ「すいか」が出回っています。
ここでは「紅大」と呼ばれるすいかが作られており、皇室にも献上されたことによりすいかの特産地としての地位を築き、今では生産高・出荷量ともに全国第二位を占めるまでとなりました。
同JAではトンネル・マルチ栽培による集約的整枝栽培と徹底した熟度管理により、中身を重視した西瓜栽培を行っています。
また消費者の求める安心・安全な農作物づくりと環境への負荷を減らした持続可能な農業への行動の一環として「もっと安心農産物」に取り組み、さらには消費者との交流も含めてさまざまなイベント(すいか祭り、ロードレース・すいかデーなど)も行っています。
一般的にはすいかは一つの株に2個以上成らせますが、同JAの紅大すいかは3本整枝一果採り(1個だけ)としています。分木の養分を1個に集中させるため、中身が充実された大玉で美味しいすいかに仕上がります。糖度が高いばかりでなく、シャリ感があって爽快な味わいがあり、さらに果肉の赤みの色上がりもよい西瓜となります。
さて、美味しいすいかの見分け方・選び方は、表面にツヤと張りがあるもの、指で弾くとコンコンと澄んだ音がするもの、また縞模様に乱れがなく、濃い緑色をしたものが良いでしょう。カットすいかの場合、赤い果肉と皮に近い部分との境目がぼやけているものは少し水っぽいことがあるようです。
初夏を迎え、そんな時季にピッタリの丸くて大きなからだに甘い果汁たっぷりの瑞々しい千葉産の「紅大すいか」を是非お召し上がりください。またJA富里市では小玉すいか(ラクビー西瓜など)も出荷していますので合わせてお召し上がりください。

※すいかに関する品種紹介や歴史、成分や効能など各種情報が満載のすいかのホームページ(萩原農場/富研連盟全国協議会)をご覧ください。

すいかの栄養と効能

すいかの成分のうちその91%は水分です。しかし意外にもその栄養価は高く、また各種のアミノ酸も含まれています。

①腎臓をいたわるすいかの成分
腎臓の妙薬といわれているすいかは、カリウムやシトルリン、ピコリン、リン酸などの利尿を促す成分が豊富に含まれており、腎機能の衰えからくるむくみや尿毒症を改善する効果が期待できます。昔から保存用に果肉と果汁を5~6時間かけて煮詰める「すいか糖」が作られていました。

②種の栄養価にも注目!
ふつうは食べるときに捨ててしまうすいかの種、実はコレステロールの低下にも効果があるリノール酸を豊富に含んでいます。
きれいに洗って陰干ししたものをフライパンで軽く煎って塩をふるとナッツ感覚で食べられます。

③ビタミンCを有効に摂る作用
すいかの糖分は還元糖でビタミンCの酸化や破壊を防ぐ力があります。
野菜サラダにすいかを加えたり、ジュースにしてみたりとか、すいかを使ったいろいろな料理、デザートでヘルシーな食習慣を作ってみませんか。

※JA富里市のすいかについて詳しく知りたい方は、JA富里市のホームページをご覧ください。

■販売担当者
果実第二部 次長
長瀬 尚信

紅・黄小玉西瓜(新潟)

品 名
すいか
品種名
紅小玉・黄小玉(こだま西瓜)
産 地
新潟県 JA新潟かがやき
入荷時期
6月中旬~7月下旬
最盛期
7月上旬~7月中旬

担当者からのコメント

新潟県JA越後中央より6月から7月にかけ「紅小玉・黄小玉すいか」が出回っております。
同JAは新潟県のほぼ中央に位置しており、穀倉地帯越後平野の真ん中、西蒲原10町村を管内とする広域JAで、日本一長い海岸線を持つ新潟の海岸砂丘では暑い陽射しと夜の涼しさでとっても美味しい大玉・小玉すいかが生産されています。
紅肉系小玉すいかの品種は2品目で、ひとりじめ、サマーキッズです。ひとりじめ(思わずひとりじめしたいほどの美味しい小玉すいかいう意味)については全体の1~2割程度、残りがサマーキッズとなっています。2品目とも高糖度で甘く、シャリ感があり、果皮は薄いが硬めで劣果しにくいという特性があります。従来までは放任栽培でしたが、最近はつる引き(整枝)栽培に変わり、品質の良いものができるようになりました。
小玉すいかは大玉すいかの小さいものではなく、品種改良を重ねて生まれた品種です。糖度は普通のすいかの7度に対し、12~13度もあり、果汁たっぷりの果肉を2mm前後の薄い果皮が包んでおり、甘みも中心と外側がほとんど変わりなく、皮のキワまで美味しくいただけます。さらに種は大玉すいかの約半分で食べやすく、皮が薄い分ごみとして捨てる部分が少なく、大きさも直径15cmほどの小ぶり(果重1~2㎏)。だからそのまま冷蔵庫にも入れられるという利点は現在の社会事情(少子化、核家族化など)にあった商品といえます。
すいかは約90%は水分ですが、主な成分としては甘味をつくる果糖、ブドウ糖、ショ糖の糖質のほか、ビタミンA、Cなど、またカリウムが豊富で利尿効果があることから肝臓病や高血圧の予防、むくみ防止に効果が期待できます。さらに体を冷やす作用もあり、日射病・熱射病・夏バテなどに効果を発揮します。暑い日が続くこれからの時期、元気に夏を乗り越えるためにもぜひお奨めしたい一品です。
生産農家や作付面積、生産量とも年々増加し、最近人気の逸品で今が旬の味覚の夏の風物詩、新潟産「紅小玉・黄小玉すいか」を是非ご賞味ください。

すいかの縞模様の秘密?

自然界では、実をつける植物は、動物が実を食べて消化されない種子が糞に混じって出てくることで生態域を広めてきました。そのため、動物に見つかりやすくするために縞模様ができたと言われています。

小玉すいかの果肉の色

今でこそ、赤色が当たり前の小玉すいかですが、開発当初は黄色でした。その後開発が進められ、赤色の小玉すいかが店先に並ぶようになりました。
たまには気分を変えて赤肉・黄肉と選ぶのも楽しいですね。

すいかの保存法

すいかは収穫から日が経つにつれ品質の劣化が起こり、歯ざわりや味が低下します。鮮度のよいすいかを購入後はすぐに冷蔵庫で保存する、冷水に浸しておく、もしくは冷暗所で保存するのがよいでしょう。またすいかの甘味は果糖が主な成分で、冷やすと甘味が増すという特徴を持っています。
食べる直前まで冷蔵庫で冷しておき、その後カットして食べるのが美味しい食べ方のようです。

■販売担当者
常務取締役 果実営業本部長
草野 青史

おうとう(山形)

品 名
桜桃(おうとう)
品種名
温室・露地おうとう
産 地
山形県 JAさくらんぼ東根
入荷時期
6月上旬~7月下旬(露地もの)
最盛期
6月中旬~7月上旬(露地もの)

担当者からのコメント

さくらんぼの産地、山形県はJAさくらんぼ東根より、特産品である「おうとう」が本格入荷しています。
山形県は夏は暑く、梅雨のときも雨が少なく、風も強くないなど桜桃(さくらんぼ)が育つのに適した気候であることから、同県内で多く栽培されるようになりました。
山形県は全国の約6割の栽培面積、4分の3以上の生産量となっており、うち東根市は全国の約2割の生産量を誇る日本一の産地であり、さくらんぼの王様「佐藤錦」発祥の地でもあります。
さて、佐藤錦の生みの親は東根市の篤農家、佐藤栄助氏(1869~1950)です。佐藤氏は甘いが果肉の柔らかく保存の利かない「黄玉」と酸味が多いが果肉が固く日持ちのよい「ナポレオン」を交配し、食味も日持ちもよくて育てやすい新品種の育成に成功しました。栄助の友人である苗木商「岡田東作」はこの新品種の将来性を見抜き、佐藤栄助の名をとって「佐藤錦」と命名したそうです。
佐藤錦は1990年頃からナポレオンをしのいで生産量もトップとなり、今では名実ともに日本のさくらんぼの代表品種となっています。今回紹介の桜桃もこの品種で、果皮の色は黄色地に鮮やかな紅色で、果肉は乳白色で果肉、果汁ともに多く、また甘みと酸味の調和がすばらしく、品質は国内最高級です。
さて、桜桃は季節感を伝えてくれる高級果実というイメージがありますが「もう少し安くなったら食べよう」と思っているうちにシーズンが終わってしまって食べられなかったという人も多いのでは?。さて、桜桃はどうして高価なのでしょう。その答えは簡単で、大変栽培の手間がかかる果実だからです。遅霜に合わないよう温度管理に気をつかったり、受粉をみつばちや人の手で行ったり、成熟期に雨にあわないよう、雨よけのテントを立てたり、虫や鳥の害を防いだり収穫もまた大変です。桜桃の木は高くなるので一本あたり五千個から一万個もの収穫を全て昇降機やはしごを使って人の手で行います。一つ一つ色づきを確認しながら、果実を傷つけないようそっともぎ取っていくのです。また実るときは一斉に実るので作業要員を確保するのも大変なのだそうです。こうして手間隙かけて収穫した桜桃はまさに「箱入り娘」そのものというわけで高価なものとなってしまうのです。ただし現在は露地ものが出回っていますのでお手頃価格で推移しています。
最近、季節を感じる果物が少なくなってきましたが、桜桃はこの限られた時季にしか出回らない季節感あふれる果実です。
透きとおるようにきらきら輝くかわいい姿はしばしば宝石に例えられ「赤い宝石」「初夏のルビー」などと呼ばれています。
現在は1kg箱や2㎏箱、500g化粧箱、かご入りやパックなど多様な形態で出荷されており、ご贈答用やご家庭の食用などいろいろな用途でご利用ください。
山形の生産農家が一粒一粒、丹精込めて育てた旬の味覚「さくらんぼ」をぜひお召し上がりください。

おうとうの美味しい選び方

果皮に光沢があって張りがあるもの、果柄が青く新しいものが新鮮です。完全に熟しているものが甘いです。白っぽいものはまだ熟していないので、色艶がよく、色の濃いものを選んでください。またパックで売られているものは、上から見ても下から見ても果肉の赤色が均一のものを選ぶとよいでしょう。

美味しいおうとうの食べ方

日持ちはしませんので、買ってきたらなるべく早くお召し上がりください。よく冷やして食べると、酸味がおさえられて甘みが引き立ちます。ただし、あまり長く冷蔵庫に入れておくと甘みが飛んでしまいますので、せいぜい一晩ぐらいにしておきます。また、桜桃の洗い方は実に直接農薬をかけることがないので、ボウルに水を張り、ざるに入れた桜桃をざるごとゆらし洗いするだけでOKです。あまり水につけすぎると旨みが失われます。

さくらんぼの里東根市の桜桃

さくらんぼの里、東根市ではホームページで桜桃の情報や生産技術や施設の紹介をしております。詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください。
≫ 佐藤錦誕生秘話
≫ 日本一のさくらんぼ

 

■販売担当者
果実第一部 部長
志賀 和典

デラウェア(山形)

品 名
ぶどう
品種名
デラウェア
産 地
山形県 JA山形おきたま
入荷時期
6月下旬~9月下旬
最盛期
8月上旬

担当者からのコメント

山形県JA山形おきたまより7月から9月にかけ美味しい「デラウェア」が出回ります。
置賜地域は山形県の南端に位置し、全国有数のぶどうの産地で、栽培面積は置賜全域で690haと県全体の37%を占めています。なかでもデラウェアはぶどう全体の70%を作付されており全国一の生産量を誇ります。急斜面の山沿いに加温ハウス、無加温ハウス、雨除けハウス、露地栽培と多様な栽培方法で7月から9月まで絶え間なく出荷されます。
さて、ぶどうは世界で最も栽培量の多い果物で、一万以上の品種があるといわれヨーロッパ種とアメリカ種の2つに分かれます。今回紹介するデラウェアは、その両方を掛け合わせてできたもので、明治5年にヨーロッパから日本に導入された後、種なしの生産技術によって普及していきました。デラウェアという名前はアメリカのオハイオ州にある土地の名前から付けられたそうです。粒は小さいですが、糖度は22~23度と果物の中でもっとも高いのが特徴です。ぶどうに豊富に含まれているブドウ糖や果糖は吸収がよく、すばやくエネルギーになるので疲労回復に即効性があり、またカリウムも多く含まれています。カリウムの不足は高血圧や筋力の低下につながり、またカリウムは調理で失われやすいので、生で食べられるぶどうはカリウム源としても有効です。そのほか皮の色素は、アントシアニンという成分で、高い抗酸化作用があるといわれています。
可愛らしい小粒を頬張ると、おもわず笑みのこぼれる上品で豊な甘み、種なしで食べやすいデラウェアは日本で最も生産量の多いぶどう品種です。日本一の産地、山形の生産農家で丹念に手間と愛情をかけられた一口食べたらやめられない可愛いぶどう「デラウェア」で、夏の風味を存分にお楽しみください。

デラウェアにはなぜ種がない?

種なしぶどうは「ジベレリン」という液にぶどうの花の穂をひたすジベレリン処理によって行います。
1回目はぶどうの花の開花14~10日前に行い、これによって種なしぶどうになり、2回目は開花後10日位に行います。これはぶどうの実を大きくするためです。ジベレリンとはもともと植物が持っている成長ホルモンで、芽・根・実などを成長させる働きがあります。(人に害はなく安全です。)

ぶどうの美味しい食べ方

ぶどうは房の上部(肩)の方が甘みが強いので、房の下部(尻)の方から食べ始めると最後まで美味しく食べられます。また抗酸化作用のあるアントシアニンは、果皮と果肉の間に多く含まれているので、できれば皮ごと食べることをお勧めします。ぶどうの皮の表面の白い粉はブルーム(果粉)と呼ばれ、ぶどう自身が作り出しており、水分を保護し、新鮮さを保つ働きのある大事な粉です。ブルームがついているぶどうは新鮮で水分たっぷりという証なのです。

■販売担当者
取締役 果実第一部 部長
岩谷 仁志

蒲郡ハウスみかん(愛知)

品 名
温州みかん
品種名
温州みかん(温室・ハウス)
産 地
愛知県 JA蒲郡市
入荷時期
4月上旬~9月下旬
最盛期
6月~8月

担当者からのコメント

愛知県JA蒲郡市より本年産「温室みかん」が出回っています。産地では地温冷却栽培法(土を冷やして、樹に冬が来たと思わせ花を早く咲かせる栽培法)で、4月~9月ころまで美味しいみかんを安定供給することができます。
蒲郡市でみかん栽培が増加したのは明治の初め、昭和に入ってから本格化しました。昭和30年以降みかん産業はさらに大きく成長しましたが、昭和47年の全国的な大豊作による価格の暴落を転機に昭和48年にハウス栽培(温室みかん)が試みられ、急速に広がっていきました。
蒲郡市は東、北、西は五井山などの山々に囲まれ、南は三河湾に面しているので、冬は暖かく、とても温暖なところです。ここではみかん作りに欠かせない太陽の光と温度が保たれるようにハウスは南向きに建てられています。また、ハウスの高さを高く作り室内温度を均等にすることでみかんの樹の上から下まで一斉に色付くように工夫されていて、色も味もばらつきのない美味しいみかんができるようになっています。さらに産地ではみかんの品種を他の産地では作り難い宮川早生に統一しています。宮川早生は糖度と酸度のバランスがよく、味にコクがあり、完熟すると"うち袋"が柔らかくなり、そのまま袋ごと食べられます。また皮が薄く、中身がしっかりとしていて、果汁がたっぷりとしたジューシーなみかんです。
愛知県内の温室みかん生産量は佐賀県に次ぐ全国第二位で、そのうち6割強がこの蒲郡地区で栽培されています。出荷形態は2L~Mサイズは2.5㎏化粧箱、S~2Sサイズは1.2㎏化粧箱となっています。温室栽培のため、冬場のみかんと比べ糖度が高く、安定した食味となっており、食べる一時間ほど前に冷蔵庫などで冷やして食べると一層美味しくいただけます。
やさしくまろやかな甘味とたっぷりな果汁が自慢の蒲郡温室みかんは食後のデザートに、お客様の接待など、またご進物・ご贈答などにもたいへん喜ばれます。是非この季節、たくさんお召し上がりください。

みかんの優れたパワー

①発ガンを抑制
ガン細胞に強力なバリヤー役をするベータクリプトキサンチンが多く含まれています。その含有量はオレンジの約100倍、発ガン抑制効果はベータカロチンの約5倍でみかん一日1~2個で食べるだけで十分効果があるといわれています。

②ビタミンCを効率よく摂取
ビタミンCの含有量は100gあたり約35㎎。こわれやすい性質のビタミンCを皮や袋がしっかりガードしてくれるので効率よく摂取することができます。

③食物繊維が多く整腸作用がある
中の袋についている白いスジにはペクチンが豊富に含まれています。
ペクチンは水溶性の食物繊維で、腸の中で水分を調整し、便秘を解消する力があります。また逆に下痢を抑制する効果もあり、整腸作用に優れた効果がるといわれています。
そのほかにもみかんにはたくさんのすぐれた効能があります。

蒲郡みかんに関するいろいろな情報については蒲郡みかんのホームページを是非ご覧ください。

■販売担当者
果実第一部 部長
志賀 和典

アンデス・鶴姫・鶴姫レッドメロン(山形)

品 名
メロン類(網目(ネット)あり)
品種名
アンデス・鶴姫・鶴姫レッドメロン
産 地
山形県 JA鶴岡
入荷時期
6月下旬~8月上旬
最盛期
7月下旬

担当者からのコメント

山形県JA鶴岡より7月から8月にかけ、アンデスメロンや鶴姫など各種メロンが本格的に出回ります。
庄内砂丘は季節風により日本海に向って堆積発達した日本三大砂丘の一つです。庄内砂丘の良い土、良い水、そよぐ海風と山形・鶴岡は最高のメロンが育つ環境に囲まれています。
当月7月上旬からハウス栽培されたものが出荷され、7月中旬からはトンネル栽培ものも出回り、8月上旬までが旬の季節です。きれいな網目模様とイエローグリーンの果肉が爽やかな「アンデスメロン」はやわらかな果肉とコクのある甘さが人気のメロンです。「鶴姫」は平成10年にデビューしたばかりの新顔で、庄内砂丘の澄んだ地下水とおいしい空気で120日間じっくり育てられた鶴姫は肉質のしっかりした日持ちの良いメロンで、食味は糖度が高い割にはマイルドでアールスに似た香りがあります。こってり甘いアンデスメロンに対して、さっぱりとした食味が特徴です。また人気の赤肉メロンの「鶴姫レッド」は、日持ちがよく果実の大きさも手ごろで、赤肉メロン独特の風味が味わえます。
さて、メロンには体によいいろいろな効能があるといわれています。その中でもカリウムが多く含まれており、この成分は体から排出されるとき、ナトリウムを道づれにする性質をもっているため、体内の塩分調整に効果があり、高血圧・動脈硬化・心臓病などによいとされています。またアミノ酸も豊富に含まれており、体内で尿をつくる働きがあることから利尿効果があり、二日酔いや腎臓炎などにもよいといわれています。さらにビタミン類や繊維質も豊富で、美容と健康にとってもヘルシーな果物です。
みずみずしい果肉ととろけるような甘さと芳香…。今が旬のメロン、日本有数のメロン産地山形庄内「アンデス・鶴姫・鶴姫レッドメロン」を味くらべなどしながら是非ご賞味いただき、夏のノドを潤してください。

                  ▼アンデス   ▼鶴 姫    ▼鶴姫レッド
                       

 

メロンの網目はどうして出来るの?

アールス、アンデスなどの網目(ネット)メロンは生育途中で表皮部分の生長が止まって固くなりますが、果実自体は肥大し続けそのときに表皮にひび割れができます。この傷を塞ぐために結合組織が発達して網目が形成されます。

美味しいメロンの見分け方

網目(ネット)メロンの場合、ネットが細かく均一にたくさん張っているものが良品といわれています。また同じ大きさなら比較してズッシリと重い方を選んだほうがよいでしょう。

メロンの美味しい食べ方

メロンは購入された後、食べ頃になるまで常温で保存しておきます(追熟)。芳香が強くなり、花落ち部(お尻の部分)を静かに押すと、柔らかく感じるころが食べ頃です。食べる前に1~2時間ほど冷蔵庫で冷やしてから食べるとより美味しくいただけます。(冷やしすぎは味が落ちます)

JA鶴岡メロンについて

JA鶴岡では早くからエコファーマー宣言をし安心・安全なメロン栽培をしております。産地と品種、効用と食べ方、エコファーマーについての取組みなどメロンに関する詳しい情報についてはJA鶴岡のホームページをぜひご覧ください。

■販売担当者
果実第一部 副部長
八巻 卓栄

ソルダム(山梨)

品 名
すもも
品種名
ソルダム
産 地
山梨県 JAふえふき ほか
入荷時期
7月中旬~8月上旬
最盛期
7月下旬

担当者からのコメント

すももの生産量日本一の山梨県はJAふえふきより、夏のフルーツ「ソルダム(すもも)」が本格出荷されています。
当地域は山梨県のほぼ中央、甲府盆地の南東部に位置し、地形は御坂山系に続く丘陵地帯および渓谷と笛吹川沿いの平坦地からなり、変化に富む肥沃な農地で内陸性の寒暖の差が大きい気象条件を活かした桃やぶどう、すももを中心とした果樹の一大産地を形成しています。
すももはプラムとも呼ばれますが日本生まれの果実で、程よい甘酸っぱさがすももの魅力です。早生種の「大石早生」、果肉の赤い「ソルダム」、真っ赤な「太陽」、桃と同じくらいの大きさのある「貴陽」など個性のある品種が6月中旬から8月まで楽しむことができます。今回紹介する「ソルダム」は見た目は緑色で酸っぱそうに見えますが、熟していくにしたがって中が真っ赤なルビー色になってうっすら透けて見えてきます。皮はすもも特有の酸味がありますが、中は甘くて美味。しかも実がコリコリと歯ごたえがあって、すももの中では日持ちする品種です(表面の白い粉は果実が作り出した物質(ブルーム)です)。
さて、すももには鉄分やカリウム、食物繊維などが豊富に含まれています。鉄分は貧血を改善し、カリウムは体内の水分をコントロールして塩分の摂りすぎによる血圧の上昇やむくみを抑える効果があります。またベータカロチンも含まれており、鉄分との相乗効果で肌の健康を保ちます。ペクチンなど食物繊維も多く、整腸作用があるので便秘予防にも効果があります。そのほか果肉に含まれている酸味はリンゴ酸が中心で、そのほかクエン酸なども多く含まれており、疲労回復に効果的だといわれています。
夏のこの時季でないと味わえない健康果実、すもも類では一番人気の旬の味覚、山梨産「ソルダム」を是非ご賞味ください。

すももについて

すももは「スモモも桃も桃のうち」という早口言葉がありますが、実は桃とは違うバラ科の果樹です。ちなみに、ネクタリンは桃と同じです。
すももは世界各地で栽培され、多くの種類がありますが、果樹として利用されているのは主に日本すもも、西洋すもも、アメリカすももの3種類です。プルーンに代表される西洋すもも。日本で栽培されているおもな品種は大石早生、ソルダム、早生月光、太陽など。大石早生とソルダムは日本すももとアメリカすももの交配品種です。
果肉のあざやかな色あいと、酸味のあるさわやかな食感は夏の暑さを癒すのにもってこいの果実といえます。

美味しいすももの選び方

形は豊円卵形で、変形してなく表面にハリがあり、全体に白い果粉(ブルーム)がついているもの。押し傷や褐変のないものが良いでしょう。また手に持つと見た目より重量感があり、品種特有の香りがしているものを選びましょう。

 

■販売担当者
取締役 果実第一部 部長
岩谷 仁志

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