ありだみかん(和歌山)
- 品 名
- 温州みかん
- 品種名
- 上野極早生温州
- 産 地
- 和歌山県 JAありだ 丸有共選
- 入荷時期
- 10月中旬~11月上旬
- 最盛期
- 10月下旬
担当者からのコメント
温州みかんの最初の収穫は極早生みかんからです。
平成16年度温州みかん生産量で愛媛県を抜いて日本一となった和歌山県からJAありだ○有共選、上野極早生が10月から11月にかけ出回ります。とくに有田地区は黒潮から受ける潮風と温暖な気候に恵まれ、四百有余年もの昔から栽培が始まり、古くから「有田みかん」として全国各地で親しまれてきました。
現在の生産量は約10万㌧と、全国の生産量の約一割にも達する有数のみかん産地で、恵まれた気候条件を生かし時代を超えて知恵と技術が受け継がれ、今なお高品質にこだわり味を追求しています。とくに上野極早生は極早生みかんの中でも外観がきれいで糖度があがり、食味が良くとても美味しいみかんです。
産地では平年と比較して、降雨が少なく、食味・品質ともに仕上がりは良好のようです。入荷数量は順調ではあるものの、今後の台風などに注意が必要である。サイズはM=S中心となる見込みです。
さて、みかんにはさまざまな効能があり、みかん1個に1~2㎎含まれている色素成分の「ベータ・クリプトサンチン」には強い発ガン抑制作用があり、1日2個のみかんがガン予防に効果があるばかりか、その2個のみかんでビタミンCの一日の最低必要量50㎎に対し、70㎎もの摂取ができます。そのほか疲労回復や風邪予防、美肌効果、便秘などにも効果があるそうです。
本年初入荷の温州みかん、健康にも優れている和歌山「ありだみかん」を是非お召し上がりください。
JAありだが教えるみかんの8つのポイント
①果実(皮)の色(紅)が濃いもの。
②ヘタの切り口(の直径)が小さいこと。
③ガク(ヘタの周りの五角形)が黄色くなった果実。
④皮が薄くよく見ると凸凹しているもの。
⑤果実の形(扁平で丸い)がよく、身がしまっているもの。
⑥果皮のブツブツ(油胞)が小さくて密度が濃いもの。
⑦スリ傷が少しあるみかん。
⑧中玉がお奨め(L~Sサイズ)
※JAありだのホームページではみかんに関するいろいろな情報が満載ですのでぜひこちらもご覧ください。
上記の8つのポイントの理由なども説明されております。
JAありだのホームページ
■販売担当者
果実第一部 係長
鈴木 智郎
豊水・新高なし(いわき)
- 品 名
- なし(赤なし)
- 品種名
- 豊水なし・新高なし
- 産 地
- 福島県 JA福島さくらなど
- 入荷時期
- 9月中旬~10月下旬
- 最盛期
- 9月下旬~10月中旬
画像の中でいわき梨選果場の様子も紹介しています。
担当者からのコメント
福島県いわき市の特産品である「豊水なし」がほぼ出荷終了に近づき、本月中旬からは「新高なし」の出荷が始まります。
日本人と梨との付き合いは結構古く、日本書紀 (720年)頃に栽培の記録が残されているそうです。しかし当時は産地を形成するには至らず、庭先での栽培にすぎませんでした。栽培が本格的に始まったのは江戸時代中期と言われ、多くの産地が形成されていきました。当いわき地域では、江戸時代に棚倉藩領(現在の平・赤井・小川地区)で藩主がなし栽培を奨励したのが始まりといわれています。
さて、「豊水なし」は多汁で酸味と甘さのバランスがよく、またシャキシャキとした食感がすばらしい梨です。中旬から出回る晩生種の「新高なし」は食べたときのとろけるような食感とそのあとに広がる甘みと香り、果汁が多いのも特徴です。その大きさも自慢の一つ、大きいものになると1㎏を超えるものもあります。
当JAで収穫された梨はすべて20年より新しく入れ替えられた光センサー選果機により、さらに梨全体の品質・糖度などが保証された「サンシャインいわき梨」として出回ります。今年も天候に恵まれ、美味しい梨に仕上がっております。
梨にはさまざまな効能があり、梨に多く含まれるカリウムは体内の中からナトリウムの排出を促進し、血圧を下げる作用があります。またアンモニアの排出効果のあるアスパラギン酸も加わり、さらなる利尿作用や代謝促進がなされるため、むくみにも効果的です。梨に含まれるクエン酸やリンゴ酸の働きにより、夏の暑さによる疲労回復にも効果があります。また梨には体を冷やす効果もあり、残暑で疲れた体や風邪で熱っぽいときにはたいへん効果的!。のどの炎症や咳止め効果もあることから中国では古くから漢方薬として用いられているそうです。さらに独特のシャリッとした歯ごたえの元である石細胞(せきさいぼう)と言われる食物繊維には血中のコレステロール値を減らす作用や整腸作用が期待できます。また梨にはタンニンというアルコールの排泄を促進する成分が含まれているので二日酔いにも効果があるほか、たんぱく質分解酵素も含まれているので肉料理などでおろした梨に少々漬けておくとやわらか~いお肉に大変身するそうです。
夏の太陽をいっぱい含み、秋の風に吹かれて爽やかな味を楽しませてくれる梨、一口かじれば甘い果汁が洪水のように溢れ出し体中に潤いを与えてくれることでしょう。本格的な秋の味覚、健康的でいわき市の重点作物にも指定されている「サンシャインいわき・豊水・新高なし」を是非お召し上がりください。
美味しい梨の選び方
梨は軸がしっかりとしていて、ずっしりと重く、形が横にはっているものの方が良いでしょう。
青なし系(二十世紀なし)は太陽に透かして表面が透明に感じられるもの。赤なし系(幸水・豊水・新高など)は果皮に光沢があって丸いものがよいでしょう。
梨の美味しい食べ方
梨の一番甘い部分はどこかご存知ですか?。「梨尻柿頭」と言って、柿は頭の方が甘く、梨はお尻の方が甘味が強く、上へ行くにつれ味が薄めになります。また、芯に近いところは酸味が強く甘味が少ないので、少し厚めに残して切り分けた方が最後まで美味しくいただけます。
冷たい梨も美味しいですが、冷やし過ぎると舌が甘味を感じにくくなります。甘さを重要視する方は食べる1~2時間前に冷蔵庫へ入れるくらいでよいでしょう。
また、梨をむく時には実と皮の間にある渋みをとるようにむきますが、渋みの内側にある薄い層が甘みの強い部分なので皮は薄めにむくようにしてみてください。
梨の保存法
梨はもちろん鮮度が一番!
出来るだけ早くお召し上がりください。その上で保存する場合は冷暗所で保存していただければ3~4日、冷蔵庫での保存であれば1週間から10日位は保存可能です。
できれば一個づつ新聞紙などに包むか、ビニール袋に入れるかすると状態が良く保存できます。なおヘタを下にしておくとより長持ちします。
■販売担当者
常務取締役 果実部 営業本部長
草野 青史
刀根早生かき(和歌山)
- 品 名
- かき
- 品種名
- 刀根早生かき
- 産 地
- 和歌山県 JA紀北かわかみ 他
- 入荷時期
- 9月中旬~10月下旬
- 最盛期
- 9月下旬~10月中旬
担当者からのコメント
和歌山県JA紀北かわかみ管内より、9月下旬から10月にかけて柿で一番初めに出回る「刀根早生かき」が入荷されます。
JA紀北かわかみは高野山の麓、和歌山県橋本市、かつらぎ町などからなり、柿の全国出荷量約23万㌧のうち、約1割にあたる2万6千㌧を出荷する日本一の柿の産地です。
さて、刀根早生かきは合わせ柿です。合わせ柿とは渋柿を炭酸ガス処理し、柿渋を抜いたもので、形は偏平で角張っており、種はありません。甘みは充分、果肉がしっかりとしており、果汁もたっぷり、ほんとうにまったりとして滑らかなとても美味しい柿です。特に産地では全体で環状剥皮処理(上記写真参照)やマルチ敷設を行ない、早期出荷に取り組んでおり、品質ではカラーセンサー設備により、色・形・傷など厳しく選果し、高品質な柿を生産しております。
よく「柿が赤くなると医者が青くなる」と言いますが、柿にはいろいろな効能があります。特にビタミンCは柿一個で1日の必要量を満たしてくれるほか、美肌効果、生活習慣病の予防などに効果があり、ポリフェノール類(タンニン・アントシアニン・カテキンなど)は動脈硬化や発ガン防止、高血圧予防、二日酔い、風邪予防、利尿作用など様々な効用があると言われているとても健康な果実です。
柿の中で一番早く収穫され、たいへん甘くてジューシー、柔らかくて食べやすく、健康的にも優れている和歌山県産「刀根早生かき」をこの時季、是非お召し上がりいただき、一足早い秋の味覚を存分にお楽しみください。
※JA紀北かわかみの柿に関する情報など詳細についてはJA紀北かわかみのホームページをご覧ください。
柿のミニ知識
刀根早生かきは、渋かきを渋ぬきしたものですが、ところでどうして柿には「甘かき」と「渋かき」があるのでしょう?。
これらの違いは渋み成分「タンニン」が口の中で溶けるかどうかで決まります。幼果期はどちらも可溶性タンニンを含みますが、甘かきの場合は成長するにつれ、果肉などからアルコールなどの揮発性物質が発生し、これによってタンニンが不溶性に変化して口の中で溶けなくなり、渋みを感じなくなるのです。渋かきはその揮発性物質があまり発生しないため渋く感じるのです。
美味しい柿の選び方
へたの形がきれいで、へたが果実に張り付き果実との間に隙間(へた隙き)のないものが良い柿です。隙間があると虫が入り込んでいる可能性があります。
また果皮がしっかりとして色味が均一で赤みがあり、大きくて重みのあるものを選ぶましょう。
※10月26日は「柿の日」。この日は全国の果樹研究会組織で構成する全国果樹研究連合会のかき部会が、全国柿産地の賛同を得て全国規模で柿をPRし、消費拡大、販売促進を図ることを目的に制定したものです。
■販売担当者
果実部 常務取締役
内藤 常夫
サンつがる(福島・青森)
- 品 名
- りんご
- 品種名
- サンつがる
- 産 地
- 福島県 JAふくしま未来、夢みなみ
青森県 JAつがる弘前、相馬村、
津軽みらい など
- 入荷時期
- 8月下旬~10月上旬
- 最盛期
- 9月下旬
担当者からのコメント
りんごの中でも一番早くから収穫される「つがる」りんごが8月下旬より県内JAより出回り始め、9月中旬からは青森県各JAからも本格入荷されます。
早生種としては一番甘い代表品種で、ふじに次ぐ生産量を誇ります。太陽の光をいっぱいに浴びた無袋栽培のサンつがるは、甘さたっぷり、歯ごたえしっかり、またコクのある美味しさです。
さて産地での現況は、本年は開花が平年より遅かったが着果状況は概ね良好。玉伸びも順調で昨今の夜温低下により着色も進み出荷ペースは早まる模様。前年並みの数量は出てくる見込みです。
昔から「1日1個のりんごは、医者いらず」とも言われるようにりんごにはポリフェノール、カリウム、食物繊維リンゴ酸、ビタミンCなどといった成分が豊富に含まれており、これらが便秘やダイエット、美肌効果、疲労回復などに効果があり、さらには動脈硬化、糖尿病、大腸がん、高血圧などの生活習慣病の予防などにも効果的であるそうです。
健康的にも優れており、本年最初に出回る美味しいりんご、採れたて旬の福島・青森産「サンつがる」を是非たくさんお召し上がりください。
●りんごの「湯上り」について
つがるなどのりんごはよく表面に油を塗ったような現象がありますが、これはりんごが熟すにつれてリノール酸とオレイン酸が増え、皮に含まれているメリシン酸やノナコサンという固形物質を溶かすことによる現象です。これらの物質には害がなく、むしろリノール酸やオレイン酸は不飽和脂肪酸と呼ばれる栄養価の高いものです。「油あがり」と呼ばれるこの現象はりんごがよく熟しており、食べ頃である証なのです。
りんごの選び方
りんごは、実の良く締まったものを選ぶのがよいでしょう。
色で見分けるのは避けたほうが良いかも知れません。虫除けの有袋のものはきれいな色が出ていますが、無袋の実のほうが美味しさは上です。
全体に形の良いものが良いでしょう。また、ツルがみずみずしく、はりのあるものは新鮮であり、しなびているものは鮮度が落ちています。ツルが太ければ栄養がたくさん吸収されているのでおいしいりんごの目安になるでしょう。
りんごの保存法
りんごも他の果物のように呼吸しているので低温で適度に湿度ある場所に保存し、水分や糖分の発散を防げばより長持ちします。
できれば一個づつ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存するのが最適です。
つがるりんごの名前について
品種名が「つがる」であり、津軽地方で収穫されたものではありません。
■販売担当者
果実第二部 課長
猪狩 直也
甲斐路ぶどう(山梨)
- 品 名
- ぶどう
- 品種名
- 甲斐路
- 産 地
- 山梨県 JAフルーツ山梨、こま野、
ふえふき、甲府 など
- 入荷時期
- 9月上旬~11月下旬
- 最盛期
- 9月~10月
- 出荷形態
- 5㎏バラ・2㎏化粧箱・パック詰
担当者からのコメント
ぶどう生産量日本一の産地・山梨県より、赤い宝石、赤いマスカットとも言われる赤系品種の定番「甲斐路ぶどう」が出回っています。
甲斐路ぶどうは山梨県を代表する高級品種で、フレームトーケーにネオマスカットを交配して作られたぶどうで、その名のとおり山梨県で生まれた美味しい品種です。鮮やかな紅色、細長い形の粒で甘みが強く、酸味の少ない上品なマスカットの香りのするぶどうです。また日持ちのよいという特徴もあります。
さて、甲斐路ぶどうをお召し上がりになるときは皮の内側の甘い果汁をしっかりとご堪能ください。噛み締めるように食することをお勧めします。他品種にくらべ美味しさが違います。
ぶどうにはブドウ糖、果糖をはじめ、カテキン・タンニン・アントシアニンなど多くのポリフェノールが豊富に含まれており、さまざまな効能が期待できます。ぶどうは体内への吸収が早く、速効性のあるブドウ糖や果糖が主成分なので、疲労回復効果がひじょうに大きく、カテキンは悪玉コレステロールの生成を抑制し、動脈硬化を抑制、善玉菌を成長させる整腸効果があります。またタンニンは止血作用、抗酸化作用、虫歯の抑制、発ガン抑制などに効果があるといわれており、アントシアニンは活性酸素の生成の抑制や血液浄化血圧抑制効果などが期待できます。さらにぶどうには鉄分やナトリウム、カルシウムなどのビタミン類も豊富に含んでいます。
ますますぶどうが美味しくなるこの時季、今が旬の日本一のぶどうの郷・山梨産の「甲斐路ぶどう」をたくさんご賞味ください。かならずや皆様がご満足できるぶどうだと確信しております。
産地からの出荷形態は5㎏バラ・2㎏箱・パック詰・化粧箱など多種ありますので用途に合わせてご利用ください。またお客様の接待、ご贈答などにも是非お奨めしたい一品です。
ぶどうの歴史
ぶどうの歴史は古く、紀元前4000年~5000年頃にはワインが作られていたという記録があり、紀元前から広く栽培されていました。今でも世界で最も生産量が多い果実のひとつと言われています。
日本でのぶどうの栽培は甲州ぶどうがその始まりと言われ、718年行基が甲州(山梨)勝沼の大善寺に伝えたという説と1186年に勝沼に住む雨宮勘解由という人物が見つけたという説があります。
江戸時代を通して徐々にぶどう栽培は広がっていきましたが、現在のように盛んとなったきっかけは明治初期に欧州と米国から新しい品種が輸入されたことによります。(欧州種は風土が合いませんでしたが、米国種(デラウェアやキャンベル種)は日本の温暖・湿潤な気候が合い、栽培が盛んになりました。)
ぶどうの保存法
ぶどうは低い温度(0~3℃がベスト)で高い湿度(90%がベスト)ほど品質の変化が小さく、長く保存できます。しかし、凍らせたり、湿度が高すぎたりすると品質が悪くなるので注意が必要です。
家庭では冷蔵庫の野菜室で保存するのがよいでしょう。
■販売担当者
取締役 果実第一部 部長
岩谷 仁志
巨峰ぶどう(福島)
- 品 名
- ぶどう
- 品種名
- 巨峰
- 産 地
- 福島県 JAふくしま未来 など
- 入荷時期
- 9月中旬~11月下旬
- 最盛期
- 10月~11月
担当者からのコメント
くだもの王国福島県はJAふくしま未来より、秋の味覚巨峰ぶどうが出回ります。
福島市のぶどうは吾妻山の麓、福島盆地の寒暖の差が激しい気候や肥沃な土壌で丹精に育まれました。
巨峰ぶどうは日本でデラウェアを抜いて国内生産量1位の品種です。大粒で濃厚な甘さと、プリッとした食感、みずみずしく溢れだす果汁はまさにぶどうの王様です。
産地からは9月より出回り始め、10月中旬より冷蔵品の出荷となる予定。産地より出荷されるのは種なし巨峰が主力で、5㎏コンテナ箱での出荷となり一房づつ三角袋に入っています。その他用途に応じてパック詰、贈答用として1㎏化粧箱なども取り揃えております。
さて、ぶどうを食べるときによく皮を丁寧に手でむいて食べる方がいますが、ぶどうのいちばん美味しい部分は果皮と果肉の境の部分ですので、丸ごと口に入れて中身を皮から押し出し、なめらかな舌触りとたっぷりした果汁を味わうのが一番美味しい食べ方です。
ぶどうには体内への吸収が早く、速効性のあるブドウ糖や果糖が主成分なので、疲労回復に効果があり、エネルギー補給に最適な果実です。ぶどうの種子や皮には視力回復や活性酸素の除去に効果のあるアントシアニンが多く含まれおり、アントシアニンはポリフェノールの一種で悪玉コレステロールの発生を防ぎ、血液をサラサラにする働きがあるといわれています。そのため、動脈硬化やガン予防にも期待できます。またデラウェアなどの赤色ぶどうには強い発ガン抑制作用を持つレスベラトールというポリフェノールも含まれています。このほか鉄分、ナトリウム、カルシウムなどのビタミン類なども豊富に含んでおります。
これから本格的な秋を迎えます。健康的にも優れており、今が旬の秋の味覚、くだもの王国福島よりぶどうの王様「巨峰ぶどう」を是非味わってみてください。
美味しいぶどうの選び方など
ぶどうは房の上部(肩)の方が甘みが強いので、房の下部(尻)の方から食べ始めると最後まで美味しく食べられます。
また抗酸化作用のあるアントシアニンは、果皮と果肉の間に多く含まれているので、できれば皮ごと食べることをお勧めします。
ぶどうの皮の表面についている白い粉はブルーム(果粉)と呼ばれ、ぶどう自身が作り出しているもので、水分を保護し、新鮮さを保つ働きのある大事な粉です。
ブルームがついているぶどうは新鮮で水分たっぷりという証なのです。
ぶどうの保存法
ロザリオビアンコ・巨峰などの大粒ぶどうは長く置くと脱粒してしまいます。そこで房で保存するよりも粒に分けて保存したほうが長持ちします。
粒に分けるときは手でちぎるのではなく、軸の部分からハサミでカットするのがポイントです。
食べきれない場合は冷凍で保存も。
■販売担当者
果実第一部 副部長
八巻 卓栄
豊福・肥のあけぼのみかん(熊本)
- 品 名
- 温州みかん
- 品種名
- 豊福・肥のあけぼの
- 産 地
- 熊本県 JA熊本うき 三角
- 入荷時期
- 10月上旬~11月上旬
- 最盛期
- 10月
担当者からのコメント
JA熊本うきより10月から11月にかけ、本年産極早生みかんの一番手、豊福早生みかんが出回っており、10月中旬からは肥のあけぼのみかんの入荷も始まります。
同JA三角地区は熊本県のほぼ中央、宇土半島の西端に位置し、南北を不知火海有明海に挟まれ、西に架かる天草五橋が天草への玄関となっています。平均気温17~18℃、平均降水量が1800mmと温暖な気候と豊かな自然に恵まれており、なだらかな丘陵を利用したみかん栽培に最適な地域です。産地では地表面にシート(タイベック)を被覆し、秋季の降雨を遮断して土壌乾燥に努めるマルチ栽培に積極的に取組んでおり、気候に左右されにくい高糖度(甘さ)、高品質なみかん生産をしています。さらに光センサーによる糖酸測定機能を持った非破壊品質選果システムの導入で高い出荷基準をクリアしております。
豊福早生、肥のあけぼのは、熊本県の果樹研究所において早生温州にそれぞれオレンジ、甘夏の花粉を交配して育成された極早生温州みかんです。「豊福早生」は酸味が早く抜け、糖度はかなり高く食味が良好な美味しいみかんで10月上旬から出回ります。「肥のあけぼの」は果皮の赤みが強く、じょうのう膜(みかんの子袋)が柔らかで薄いことから食感がよく、高糖度で10月中旬頃より出荷されます。熊本県ではオリジナルみかんの生産量の拡大とブランド化を図り、両品種とも、平成10年から豊福・肥のあけぼののブランド名で出荷され、品質の良さから青果業界からたいへん好評を得ており、10月のみかんの中心的存在となっています。
本年産温州みかんの先陣をきって秋の味覚の代表格、熊本県産極早生みかん「豊福早生・肥のあけぼの」を是非ご賞味ください。
みかんの優れたパワー
①発ガンを抑制
ガン細胞に強力なバリヤー役をするベータクリプトキサンチンが多く含まれています。その含有量はオレンジの約100倍、発ガン抑制効果はベータカロチンの約5倍でみかん一日1~2個で食べるだけで十分効果があるといわれています。
②ビタミンCを効率よく摂取
ビタミンCの含有量は100gあたり約35㎎。こわれやすい性質のビタミンCを皮や袋がしっかりガードしてくれるので効率よく摂取することができます。
③食物繊維が多く整腸作用がある
中の袋についている白いスジにはペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは水溶性の食物繊維で、腸の中で水分を調整し、便秘を解消する力があります。また逆に下痢を抑制する効果もあり、整腸作用に優れた効果がるといわれています。そのほかにもみかんにはたくさんのすぐれた効能があります。
■販売担当者
果実第一部 課長補佐
湯田 翔大郎
くり(茨城)
- 品 名
- 栗
- 品種名
- 栗
- 産 地
- 茨城県 各地より
- 入荷時期
- 9月中旬~10月下旬
- 最盛期
- 9月下旬~10月中旬
担当者からのコメント
国栗生産量の約30%を占め、全国一の生産量を誇る茨城県内各地より、秋の味覚を代表する「栗」が9月から10月にかけ、本格的に出回ります。
栗は日本民族の歴史とも深い関わりをもっており、青森県の三内丸山遺跡からも発掘されています。近年は身近な食べ物となりましたが、昔は非常に高価なもので一般庶民にはとても手の届かない食べ物だったようです。
ちなみに栗は大きく分けて4つの種類があります。
国内で一般的に売られている日本栗、天津甘栗でおなじみの中国栗、マロングラッセなどに使われる西洋栗、そして日本ではあまり見かけないアメリカ栗です。見かけはあまり変わりませんがそれぞれ地域に合った特徴があります。日本栗は野生の芝栗を品種改良したもので果実が大きく風味がよいのが特徴。しかし甘みがやや少なく渋皮がはがれにくいのが難点です。
栗の品種は早生種が玉造、丹沢、出雲、大峰、国見など、中生種が筑波、銀寄、利平など、晩生種は石鎚、岸根などです。
栗は種子ですのでナッツ系の果実です。しかし比べてみると他のナッツ系は脂質が多いのですが、栗はでんぷんが多く、脂質が少ないヘルシーな果実です。しかもナッツ系の特徴であるミネラルが豊富です。栗のでんぷんは、樹上でとれる浄化された貴重なでんぷんで、粒子がとても細かいことから上品な味わいを生んでいます。熱量は果実類で一番。少量効率のよいエネルギー補給食品といえます。またたんぱく質や、ビタミンA・B1・B2・C・カリウム・食物繊維なども比較的豊富であることから、高血圧予防、動脈硬化、風邪予防、美容効果、疲労回復、老化防止、便秘改善などにも効果があるといわれています。
皮むきに一手間かかりますがその手間がまた楽しい、今が旬の秋の味覚の代表、美味しい茨城産「栗」を味わってみてください。
美味しい栗の選び方
栗皮に張りと光沢があってずっしりと重みがあるもの。古い栗は水分が減っているので重みがなく、味も風味も落ちています。
当然ですが、傷が付いていたり黒っぽく変色していたり、穴があいているものは避けましょう。
栗の保存法
栗はかたい果皮に包まれていますが、保存はあまりききません。
時間が経つと水分が飛んで実が収縮して味が落ちたり、虫に食べられたりするので購入したら早めに食べるようにしましょう。
保存するときは新聞紙などに包んで冷蔵庫に入れます。また多少風味は落ちますが、冷凍すれば半年間ぐらいは保存することが可能です。この場合はよく洗ってから水気を切り、ポリ袋などに入れて冷凍庫に入れます。食べるときはそのままゆでればOKです。
栗の渋皮について
最近分かったことですが、渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニン・プロアントシアニジンを多く含みます。この物質は体の活性酸素を取り除き、ガンに効くとか?。
■販売担当者
蔬菜第一部 主任
野内 裕樹
いちじく(いわき)
- 品 名
- いちじく
- 品種名
- 桝井ドーフィン
- 産 地
- 福島県 JA福島みらい など
- 入荷時期
- 9月上旬~10月下旬
- 最盛期
- 9月下旬~10月中旬
担当者からのコメント
福島県いわき地区の温暖な気候を活かして栽培されている「いちじく」の出荷がいよいよ今月より始まりました。
いわき市では平成2年に新たな転作作物として四ツ倉・大野地区で導入され、大野地区を中心に久ノ浜・四ツ倉・大浦・平・夏井地区などにも広がってきております。
現在栽培されているいちじくは「桝井ドーフィン」という品種で大玉で甘味があるのが特徴です。この品種は寒さに弱いため、いわき市が経済栽培の北限であると考えられます。
今年産は台風の影響もなく、今のところ順調にきています。9月上旬の出荷量は天候にも恵まれ、前進出荷傾向から前年に比べ出回り量は多く、中旬からはピークに入っていく模様で10月までの販売となるでしょう。
いちじくは漢字で「無花果」と書きますが花がないわけではありません。いちじくは実の中に小さな花をつけるため、外からは確認できないのです。果実を半分に切ると赤いつぶつぶがたくさん詰まっていますよね。それが花です。いちじくは花の部分によって独特の食感を生み出していたのです。
いちじくには比較的多くカリウムを含んでいます。カリウムは血圧を下げる効果があるので、高血圧や動脈硬化などの防止に役立つでしょう。ペクチンをはじめとした食物繊維も多く含まれているので便秘改善にも期待できます。またいちじくにはフィシンというタンパク質分解酵素が含まれています。食後のデザートとして食べれば消化を促進してくれるでしょう。切断部から出てくる白い液体にもタンパク質分解酵素は含まれていて、イボ取りなどの民間療法に使われています。
これから秋の旬の味覚、いわき市の戦略作目にも指定されている美味しいいわき産「いちじく」をぜひこの時季たくさんお召し上がり上がりください。
いちじくの名前の由来
毎日1つずつ熟すことから「一熟」→「いちじく」となった説や、ひと月で実が熟すため「一熟」→「いちじく」となった説もあります。また呼び名としては南蛮柿(なんばんがき)、唐柿(とうがき)といわれることもあります。
美味しいいちじくの見分け方
ふっくらと大きくて果皮に張りと弾力があり香りのよいものを選びましょう。へたの切り口に白い液がついているものは新鮮な証拠。お尻の部分が裂けそうになり、へたのところまで赤褐色に染まると食べ頃です。果皮に傷があるものやしなびているもの、お尻の部分が割れすぎているものは避けた方がよいでしょう。
いちじくの保存法
乾燥を防ぐためビニール袋に入れて冷蔵庫の保存室へ、日持ちしないので早めに食べきりましょう。食べきれない場合は、シロップで煮てコンポートにしたり、ジャムにするという手もあります。
いちじくの皮はバナナのように軸の部分からむくと食べやすいでしょう。
■販売担当者
果実第二部 課長
吉田 堅治