いわき市中央卸売市場 ~ 株式会社 平果

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すいか(熊本)

品 名
すいか
品種名
すいか
産 地
熊本県 JA熊本市
入荷時期
4月上旬~6月上旬
最盛期
4月下旬~5月中旬

担当者からのコメント

熊本県のJA熊本市より4月~6月にかけ、いよいよ春を呼ぶ美味しい「すいか」が本格出荷されます。
すいかを漢字で表すと「西瓜」。西方からやってきたこの瓜の原産はアフリカのカラハリ砂漠という説が有力です。
熊本での栽培暦は古く、1735年の肥後之国熊本領産物帳にはすいかの名を見つけることができます。すいか栽培においては従来からつる割れ病などの連作障害が最大の問題となっていましたが、病菌に強いユウガオの台木にすいかを接木する方法が開発され、この技術は熊本県でも研究が盛んに行われ定着していったとのことです。昭和30~40年代に入ると栽培技術の進歩や雨除けのためのビニールトンネルやビニールハウスといった施設を利用した栽培がきっかけとなり、早出しすいかの生産が始まりました。それ以降、施設栽培は急激に普及し、大型化していく中で生産量は年々増加し、熊本すいかは作付面積・収穫・出荷量ともに日本一となったのです。とくに熊本産の早出しすいか栽培は品質を安定させるため、一本の苗より一個収穫という方法をとっています。(他産地では1本の苗から5~6個以上収穫している)そのため、なかなか再生産価格の確保がむずかしい状況で、本年産も作付は微減しております。
当月のすいかの現況は天候に恵まれ、順調な生育から前進出荷となっており、前年に比べ若干入荷量が増加しています。中心サイズはMサイズで、中旬以降はM・L、下旬からはLサイズが増えてくるでしょう。総体的には4月はほぼ平年並みの出荷と見込まれるも、本当のピークは5月連休明けからとなります。相場は保合で推移するでしょう。
さて、美味しいすいかの見分け方・選び方は表面にツヤと張りがあるもの、指で弾くとコンコンと澄んだ音がするもの、また縞模様に乱れがなく濃い緑色をしたものが良いでしょう。カットすいかの場合、赤い果肉と皮に近い部分との境目がぼやけているものは少し水っぽいことがあるようです。
丸くて大きなからだに甘い果汁たっぷりの瑞々しい旬のすいか、美味しい熊本産「すいか」を是非ご賞味ください。

すいかの栄養と効能

すいかの成分のうちその91%は水分です。しかし意外にもその栄養価は高く、また各種のアミノ酸も含まれています。

①腎臓をいたわるすいかの成分
腎臓の妙薬といわれているすいかは、カリウムやシトルリン、ピコリン、リン酸などの利尿を促す成分が豊富に含まれており、腎機能の衰えからくるむくみや尿毒症を改善する効果が期待できます。昔から保存用に果肉と果汁を5~6時間かけて煮詰める「すいか糖」が作られていました。

②種の栄養価にも注目!
ふつうは食べるときに捨ててしまうすいかの種、実はコレステロールの低下にも効果があるリノール酸を豊富に含んでいます。
きれいに洗って陰干ししたものをフライパンで軽く煎って塩をふるとナッツ感覚で食べられます。

③ビタミンCを有効に摂る作用
すいかの糖分は還元糖でビタミンCの酸化や破壊を防ぐ力があります。
野菜サラダにすいかを加えたり、ジュースにしてみたりとか、すいかを使ったいろいろな料理、デザートでヘルシーな食習慣を作ってみませんか。

■販売担当者
常務取締役 果実営業本部長
草野 青史

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