いわき市中央卸売市場 ~ 株式会社 平果

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春香うど(栃木)

品 名
うど
品種名
春香うど
産 地
栃木県 JAなすの
入荷時期
前年12月中旬~本年4月中旬
最盛期
2月~3月

担当者からのコメント

栃木県のJAなすの管内においては土地利用型作物として、うどの栽培が盛んに行われており、とちぎ農産物マーケティング協会では地域ブランド農産物として認定しています。
初冬になると転作畑で養成していた親株を圃場から掘り起こし、地中に室(むろ)を作って根株を伏せ込み、白い芽を長く伸ばして収穫する軟化うどと、伏せ込んだ根株にもみ殻などをかぶせて芽を伸ばし、先端を光に当てて緑化する山うどの2つのタイプを生産しています。(山ウドの方が香りや渋みが強いそうです)
管内では大田原・那須地区などで主に山うどが生産されており、JAなすのでは「那須の春香うど」のブランド名で出荷。早いものでは12月から収穫が始まり4月くらいまで出荷が続きます。軟化うども大田原地区などで生産されており、春以降も根株を冷蔵庫で保存して徐々に伏せ込んでいくので12月頃から6月くらいまで出荷されています。
平成16年7月に4つの部会が統合し、新たな「JAなすのうど部会」を設立、全国最大規模のうど生産部会が誕生しました。
そのとき愛称を「那須の春香うど」と統一し、質・量ともに日本一のうどの産地にふさわしく「那須野の春のかおりを届けます」との思いを込めて名付けられたそうです。
うどは自生する山うどと栽培種があります。現在のうどは日本において野生種が改良され栽培された野菜で、日本が生んだ数少ない野菜の一つです。主成分は糖質と水分でビタミンやミネラルはあまり含みませんが、みずみずしさと特有の香り、またしゃきしゃきとした歯ごたえが美味しい野菜です。
さて、うどはとくに血の流れをよくして体を温める働きがあり、薬効につながる成分がたくさん含まれています。漢方では発汗、利尿作用、解熱、鎮痛に用いられており、強壮、神経痛、リウマチなどにも効果があるとされています。
この時季、春を伝える今が旬の美味しい栃木産「春香うど」を是非ご賞味ください。

うど(独活)の大木の意味?

風が吹いてもいなくてもひとりで動く植物だということから「独活」という字があてられました。「独活の大木」(うどのたいぼく)という言葉は、うどは自由に発育させると2mを越す大きなものになるが、大きくなったものは硬くて、味も悪く、食用にならない。身体は大きくても役に立たない人のたとえに使われます。ところで「うどの大木」なんていうけれど早い時期のうどは特に柔らかくて美味しい!。成長し過ぎると食べられなくなってしまうけど旬のものなら穂先は揚げて、皮は炒めて、茎は生でと余すところなく食べられる優れもの。昔から根を乾燥させて生薬としても使われてきたスゴイ奴なんです!

調理のポイント

うぶ毛を包丁でこそげてから適当な長さに切って皮をむきます。アクが強いので、さっと酢水にさらしたり、皮ごとゆでて水にさらします。生のまま酢の物やサラダにしたり、煮物や天ぷらなどのように火を通していただくなど様々な料理で味わうことができます。有効成分は皮のあたりに多いので皮はきんぴらにしたりなど捨てずにいただいてください。

■販売担当者
蔬菜部 常務取締役
熊沢 晃

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