いわき市中央卸売市場 ~ 株式会社 平果

旬の野菜・フルーツSeasonal vegetables & fruits

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ピーマン(茨城)

品 名
ピーマン
品種名
ピーマン
産 地
茨城県 JAしおさい波崎中央
入荷時期
4月下旬~7月下旬
最盛期
5月~7月

担当者からのコメント

茨城県のJAしおさい波崎青販部会より、日本農業賞金賞受賞の「ピーマン」が出回っています。
水はけのよい砂丘地帯と温暖な気象条件に恵まれたこの一帯は、まさしくピーマンにぴったりの風土で、昭和24年からピーマン栽培が始められ、連作がきく砂丘の特性もあって全国第一位の作付面積を誇る名産地になっています。
耐候性ハウスのため、農家は安心して栽培ができ、気象災害に左右されない安定した生産・出荷が可能になりました。平成15年度には部会員全員がエコファーマー(持続性の高い農業生産方式)の認定を受け、消費者へ「安心・安全・新鮮」をモットーに生産しています。育て方によって秋・冬・春に収穫する促成型、春・夏に収穫する半促成型、秋・冬に収穫する抑制型・・があり、一年中栽培されています。
艶やかに輝くピーマンは栄養たっぷりでカロチンやビタミンCが多く含まれています。カロチンは体に抵抗力をつけ、これからの夏バテ防止に。血液の浄化作用もあるので、髪や爪の色ツヤがよくなるということで美容に最適。ビタミンCは1個におよそ80㎎含まれており、これはレモンと同等かそれ以上です。生のままでは食べられなくとも、和・洋・中を問わず多くの料理でお召し上がりください。ビタミンCは熱に弱いといわれますが、ピーマンは組織がしっかりしているので加熱しても壊れにくく、ビタミンCの吸収を助けるビタミンPも豊富に含まれております。またピーマンの緑色のもとである葉緑素(クロロフィル)はコレステロールが血管に付着するのを防ぎ、体外に排出するのを助ける働きがあり、高血圧、動脈硬化などの予防に最適です。
このほかにもたくさんの体によい効能があり、是非毎日食べたい野菜のひとつ、美味しい旬の野菜、日本農業賞金賞受賞品「波崎ピーマン」をたくさんお召し上がりください。

美味しいピーマンの選び方

ピーマン全体の緑色が鮮やかで、艶やかな張りのあるものがよく、赤みや黒縞の入っているものは硬いものです。またへたを見て軸の新鮮なものが新しいものです。

ピーマンの保存法

ピーマンは水気を嫌うため、ラップで包むかポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存をしてください。
冷凍する場合は、沸騰したお湯に塩少々を入れ、縦1/4に切ったピーマンをサッと固ゆでにし、水気を切り、ラップやポリ袋で密封して冷凍庫へ。
使いやすく1ヶ月は保存できます。

ピーマンについて

ピーマンについて詳しい情報はJAグループ茨城のホームページをぜひご覧下さい。

■販売担当者
蔬菜第二部 副部長
水野 佑哉

なす(栃木)

品 名
なす
品種名
美なす(式部)
産 地
栃木県 JAなすの
入荷時期
5月上旬~10月下旬
最盛期
6月~8月

担当者からのコメント

栃木県のJAなすの管内より、特産品「那須の美なす」が出回っています。
同JAは栃木県の北端に位置し、広大な耕地を生かし、水稲、畜産、園芸が盛んで、特になす・ねぎ・うどなどが知られております。那須の美なすは5月から10月まで出荷される夏秋タイプのなすで、鮮やかな紫紺色、淡白でいて独特の味わいと香りのあるなすです。
現在出荷されているのはハウス栽培のもので、式部という品種。皮がやわらかく形状がよい、また一年を通じて味も色つやも抜群です。同JAなす部会では品質のよいなすを生産するために優れた栽培技術を導入し、また出荷時期や栽培面積の拡大などにも力を入れており、消費者への供給基地となっております。
さて、茄子紺といわれるなす特有の色にはナスニン(アントシアニン色素)というポリフェノールの一種が含まれており、ガン予防に効果があるといわれています。またポリフェノールには血管をきれいにし、高血圧や動脈硬化を予防する働きもあります。
なすの場合、このポリフェノール(ナスニン)が皮の部分に多く含まれており、漬け物に鉄くぎなどを入れる習慣にはナスニンが鉄イオンと結合して色よく仕上がるだけでなく、色素を安定させることによりナスニンを多く摂取できる効果もあるのです。
さらになすにはアルカロイドやフラボノイドなどの抗ガン作用のある成分も認められています。なすに含まれているコリンはビタミンの仲間で記憶力をアップし、血圧を下げる働きがあり、胃液の分泌や肝臓の機能を高め、食欲不振や体の疲れを改善してくれるほか体を冷やす働きを持ち、炎症や痛みを抑えてくれます。
なすは低カロリー野菜というだけでなく、いろいろな効能もある美味しい野菜です。
「那須の美なす」は名前のとおり、他のなすに負けない「絶世の美女」を目指しています。紫紺色が極めて濃く、ほとんど黒といって良いほどの艶のある美なすは魅力ある一品です。これから夏場に向かい、煮てよし、焼いてよし、揚げてよしと和食・洋食・中華とどんな料理法でも美味しくいただける初夏の味覚、また夏野菜の代表格、栃木産「那須の美なす」を是非たくさんお召し上がりください。

美味しいなすの選び方

丸みを帯び、表面にくすんだ日焼けのあとのないもの。紫色が濃く、パンと張っていて艶のよいもの。ヘタについたとげがチクチクと痛いくらいのものが新鮮です。

なすの保存法

水分が蒸発しやすいのでラップに包んで常温保存を。冷蔵庫に入れると日持ちはしますが柔らかさがなくなり、味も落ちます。
熱帯原産の野菜なので、低温に弱いので冷えすぎは禁物。10度前後の涼しい所に保存してください。

調理のコツ

酸化酵素の働きで切り口がすぐ黒ずむので切ったらすぐ水につけてアク抜きを。小さめの皿などを重石にして、なすが浮き上がらないようにします。また切り口に塩をふっておくのがよいでしょう。(油で炒めたり、揚げる場合はアク抜きの必要はありません。)
ヘタの下の実は詰まって美味しいので、ヘタごと実を切り離さないようにしたほうがお勧めです。
油との相性がよく、油を吸収する特性があります。しかも、油っこくならず、まろやかになる。油で炒めてから味付けすると味を含みやすい。なすの揚げ煮のように油で揚げることにより、皮に艶が出て変色しにくくなる特性もあり、風味よく仕上がります。
◎皮の調理法はごま油で炒めてから、砂糖、みりん、酒、しょうゆで含め煮にしたり、塩漬けにして削りがつおを組み合わせるなど。

■販売担当者
執行役員 蔬菜第二部 部長
阿部 宏

ミネラルトマト(福島)

品 名
トマト
品種名
ミネラルトマト
産 地
福島県 JA会津よつば
入荷時期
6月上旬~10月上旬
最盛期
6月~9月

担当者からのコメント

福島県JA会津よつばより6月~10月にかけ、ひと味違う「ミネラルトマト」が安定供給されています。
しっかりとした果肉とあふれるみずみずしさ、香り豊かでとびきりの甘さのミネラルトマト。同JAでは中嶋農法での栽培に取組み、高品質のトマトを出荷しております。
中嶋農法とは理学博士の中嶋常允氏が提唱する作物の栽培方法で土壌分析を徹底して行い、ミネラルをたっぷり施用し、バランスの取れた健康な土壌にしてやることによって、安心・安全で美味しい農産物を作る優れた農法です。トマト生産部会ではきめこまかい土壌分析と、鉄やマンガン、銅、亜鉛など微量ミネラル分を補い、徹底した高品質管理を実施し、ミネラルトマトとして市場の高い評価を得ています。
西洋では「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるくらいトマトには様々な効能があります。特にリコピンは心臓病やガンの原因といわれる活性酸素を退治してくれる抗酸化作用があり、抗酸化力はベータカロチンの約2倍、悪玉コレステロールの抑制効果もあります。また生で丸ごと食べられるので、熱に弱いビタミンCや皮の部分に多い食物繊維も効率よく摂ることができます。なんとトマト1個で、1日のビタミンC所要量の40%の摂取ができるんです。トマトのミネラルの中では、特にカリウムの含有量が多いことから高血圧の改善に効果的で、また食物繊維のペクチンを含むことから、便秘の改善、血糖値や血中コレステロール値の低下なども期待できます。またこれから夏バテなどで食欲が落ちたときにも、トマトの甘酢っぱさが食欲を増進させる上に、酸味のもとであるクエン酸、リンゴ酸、コハク酸などの有機酸には胃のむかつきを解消したり、消化を助ける働きがあるといわれています。
これから初夏を迎え、健康的にも優れている安全・安心な旬の美味しいトマト、一味違う福島産「ミネラルトマト」を是非ご賞味ください。

美味しいトマトの選び方

へたの緑色が濃く、ぴんと張っているのが新鮮である証拠。丸みがあってずっしりと重いものがみずみずしくて甘味も強いといわれています。(ためしに水に浮かべてみると美味しいトマトは沈みます。)柔らかすぎたり、へたの付近がひび割れているものは避けたほうがよいでしょう。

トマトの保存法

赤く熟れたトマトは冷蔵庫で保存します。赤いトマトの場合常温下だと逆に2、3日で栄養素の30%が失われてしまいますが、冷蔵庫での保存では4、5日はもちます。
保存の仕方は、へたの部分を下にして、互いにつかないように並べ、ポリ袋の中に入れて口をしっかりと閉めて保存します。トマトは重なり合うとその部分から早く悪くなるためです。ビニール袋だとポリ袋よりも早く熟れてしまうのでポリ袋を使いましょう。

ミネラルトマトについて

JA会津よつば猪苗代トマト生産部会のミネラルトマトについて詳しく知りたい方は、JA会津よつば(ミネラルトマトのページ)をご覧ください。

■販売担当者
蔬菜第一部 係長
江尻 武志

夏秋きゅうり(福島)

品 名
きゅうり
品種名
きゅうり
産 地
福島県  JAふくしま未来、
     JA福島さくら など
入荷時期
6月下旬~9月下旬
最盛期
7月~8月

担当者からのコメント

福島県JAふくしま未来、JA福島さくらなど県内各JAより6月から9月にかけ「夏秋きゅうり」が出回っています。
パリッとした歯ごたえと甘み、バランスのとれた水分とカタさが特長の福島県産きゅうり。現在は福島県統一ブランド「パワーグリーン」という名称で出荷され、県内全域で栽培、夏秋時期の収穫量で日本一を誇ります。
厳選した肥料をつかい、手塩にかけたみずみずしいきゅうりは福島県農産物の重点品目に掲げられており、各JAとも品質の向上に日夜努力を重ねております。
さて、きゅうりは水分が9割以上で、ビタミンC以外の栄養的特徴はありませんが、その緑色のすがすがしさと特有の香り、シャキッとした歯切れのよさとみずみずしさを味わう野菜です。民間療法では、解熱作用、食欲不振を治し、利尿作用の効果があるとされています。これはカリウムを含んでいるためで、カリウムは塩分を体外に運び、血圧の上昇を防いだり、筋肉の働きをよくする成分です。
きゅうりは漬物はじめ、和食・洋食・中華とさまざまな料理にもマッチする使いやすい食材で、これからご家庭でなくてはならない夏野菜の一つだと思います。じめじめとした梅雨時期のむくみやだるさ、消化不良の解消、真夏の食欲増進、夏ばて解消などに今まさに旬の野菜、健康野菜、福島産「夏秋きゅうり」をこれからの時季、サラダ・酢の物などいろいろな料理法で是非たくさんお召し上がりください。

美味しいきゅうりの選び方

きゅうりは何といっても鮮度が命です!。
きゅうりは生で食べることが多く、他の野菜と比較しても「鮮度、食感=おいしさ」の野菜ですのでしっかり鮮度を見極めましょう。ポイントは全体的に濃い緑色でつやがあり、表面のとげがちくちく(痛いほど)尖っているものが新鮮です。先の部分がふくらんでいたり、全体的に柔らかくなっているものは鮮度が落ちています。また少しくらいの曲がりなら、味や栄養に違いはありません。それよりも肝心なのは太さが均一であることです。

きゅうりの保存法

きゅうりはそれほど長持ちする野菜ではありません。水気に弱く、傷みやすいので保存するときには水気をよく拭き、ポリ袋などに入れ、へたを上に立てた状態で冷蔵庫の野菜室に入れましょう。

■販売担当者
蔬菜第一部 係長
大和田 卓也

レタス(岩手)

品 名
レタス
品種名
レタス
産 地
岩手県 JAいわて奥中山
入荷時期
6月上旬~10月上旬
最盛期
6月下旬~9月中旬

担当者からのコメント

岩手県JAいわて奥中山より6月から10月にかけ「レタス」が順調に出荷されています。
標高400~700mのいわて奥中山高原では一面のレタス畑を目にすることが出来ます。真夏でも肌寒さを感じる日の出前の早朝から収穫が始まり、ヒンヤリしたままの箱詰めしたものをそのまま野菜集荷場に運び、真空予冷処理をすることでさらにヒンヤリした状態で出荷されるため、新鮮で手に取ったときのパリパリ感のあるシャキッとした歯ざわり、そしてほんのりとしたにがみの中にも甘さのある絶品のレタスが出荷されます。
同JAのレタスのキーワードは品質・安全・鮮度。レタス栽培に適した冷涼で豊な自然環境、栽培を手がけて40余年の経験からくる確かな技術力と誠実な生産者の姿勢。食の安全性に関してはJA全農いわてが栽培管理と記録の保管のため推進している栽培記帳を徹底指導。専任の回収(トレーサビリティ調査員)スタッフを導入し、第三者的な立場から情報を管理しています。
農薬に頼らない強いレタスを作る!。奥中山の栽培農家が特に力を入れている課題で、最も基本となるのが土づくり。JAと県が一体となって定期的な土壌分析を実施しており、常に美味しいレタスを生産するため最良の状態に保っています。
さて、レタスは成分の95%が水分である淡色野菜ですが、ビタミンやミネラルなど体に必要な栄養素がバランスよく含まれています。とくに多く含まれている栄養成分ではカロチン、ビタミンC・E、カリウムなどがあげられます。カロチンは活性酸素の働きを抑制する作用により体の老化やガンを防ぐ効果、また免疫力を活性化し、風邪を予防する働きもあります。ビタミンCは疲労回復や肌や皮膚を若々しく保つ美容効果、ビタミンEは血液の循環をよくする作用から「若返りのビタミン」とも呼ばれ、老化防止に効果があります。また体内の余分なナトリウム(塩分)を効率よく排泄し、むくみの改善や、高血圧予防作用があるカリウムも豊富に含まれており、ほかにもカルシウム、鉄分、食物繊維を含み、食欲増進や便秘解消などにも効果があります。
レタスはサラダなど生で食べるばかりでなく、炒める、茹でるなどいろいろな料理法で楽しめる家庭では欠かせない野菜の一品です。これから真夏を迎えるこの時季、健康的にすぐれており、とても美味しく新鮮ないわての純情野菜、いわて奥中山「レタス」を是非お召し上がりください。

レタスの由来

レタスは、キク科の1年生または2年生の葉菜です。種類が多く原産地は諸説あり、よく解っていません。古くからサラダ用に栽培されており、紀元前6世紀にペルシャで栽培されていたと言われています。日本への渡来は古く、平安時代に「ちしゃ」が食卓に登場したようです。「ちしゃ」という和名は、切ると白い乳液がでるため「乳草」から「ちさ」に転じ命名されたと言われています。その乳液にはラクッコピコリンが含有されており、鎮痛、催眠効果があるようです。
レタスが普及し始めたのは明治以降で、この頃に普及したレタスは「タマジシャ(現在は玉レタス)」という結球性のものでした。玉レタスのうちキャベツのように結球するクリスプヘッド型のものをレタスと呼び、その他非結球ののものはサラダ菜やサニーレタス、グリーンレタスなどと呼ばれています。

美味しいレタスの選び方

レタスは株の切り口が10円硬貨くらいの大きさで白く乾燥していないものを選びましょう。切り口があまり大きいレタスは切り口から水分が蒸発してしまい、みずみずしくありません。また葉がやわらかで艶があり、外葉の緑色が濃いものほど味がよく、栄養価も高いと言われています。
レタスを生で食べるときはぜひ手でちぎって食べてください。手でちぎると包丁で切るよりも断面が粗くなるため、水にさらしたとき水分が吸収されやすくなり、歯ざわりがよくなります。またちぎったレタスを冷水にさらして水気を切り、食べる直前まで冷蔵庫で冷すとさらにおいしくいただけます。

■販売担当者
蔬菜第二部 副部長
水野 佑哉

かぼちゃ(茨城)

品 名
かぼちゃ
品種名
かぼちゃ(みやこ・ほっこり)
産 地
茨城県 JA常総ひかり 八千代
入荷時期
6月上旬~8月中旬
最盛期
7月

担当者からのコメント

茨城県のJA常総ひかり八千代地区より6月から8月にかけ各種「かぼちゃ」が出回ります。
当JAは茨城県の南西部にあり、関東平野のほぼ中央に位置しており、年間の平均気温が13から14度という温暖な気候で、降水量も年間1300mm前後と営農には恵まれた気象条件下にあります。また中央に鬼怒川、東に小貝川、西に飯沼川がそれぞれ南流し、水量も豊かで肥沃な土地柄は多種にわたる園芸作物の一大産地となっています。
茨城県のかぼちゃの生産は北海道、鹿児島に次ぐ全国3位の収穫量を誇ります。かぼちゃは世界中で栽培されており、品種は非常に多いですが、日本で栽培されているものは大きく分けて下表のように日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類があります。

種 類 特    徴 主な品種名
日本かぼちゃ
ねっとりとしていて甘みが少なく、水っぽいのが特徴で、主に煮物や蒸し物の使われます。外観は表面に凸凹や溝があります。かっては200種類にも及ぶ品種があり、日本各地で盛んに作られていましたが、現在では種類も少なくなっています。 菊座・黒皮・ちりめん・鹿ヶ谷・日向
など
西洋かぼちゃ
甘みが強く、ホクホクしているので栗かぼちゃとも呼ばれております。皮がつるっとしていて、なめらかな形をしています。その甘さを生かしてプリンやパイなどデザートにもよく利用されます。スーパーで売っているかぼちゃのほとんどが西洋かぼちゃです。 えびす・みやこ・雪化粧・赤皮栗・青皮栗・栗味・栗ロマンなど
ペポかぼちゃ


ペポかぼちゃは、金糸うりやズッキーニなどのことで、形は細長いものや小型のものが多く、一般的なかぼちゃとは味も食味も全く違います。最近は西洋野菜として人気上昇中で、西欧では日常的に利用されています。 金糸うり・ズッキーニ・綿甘露・デリカ・スィートポテト・エイコンスカッシユ・ターバンスカッシュ・バナナスカッシュ・テーブルクィーン など

昔は多かった日本かぼちゃも、甘くて栗のような食感をしている西洋種に押され、今ではかなり出荷量が減ったようです。今回紹介しているみやこ南瓜も西洋種で、甘みが強く、ホクホク感があり、煮物、天ぷら、味噌汁、サラダ、グラタン、ポタージュなどの食材として和・洋・中と幅広く利用できます。
かぼちゃはでんぷんや糖質のほか、ビタミン類を豊富に含む栄養の宝庫で、代表的な緑黄色野菜です。果肉のオレンジ色はカロチンの色素で、粘膜を丈夫にする働きがあり、カロチンは体内に入るとビタミンAになります。ビタミンAは粘膜や皮膚の抵抗力を高め、風邪に対する抵抗力を高める効果があり、ほかにビタミンB1、B2、Cも含まれています。またカロチン(ビタミンA)は抗酸化作用とともに活性酸素を除去する働きがあり、免疫機能を高め、ガン細胞が発生した場合、その細胞を食いつぶすマクロファージなどの活性化を強める働きをもっています。ビタミンCも含まれているため、発ガン物質が作られるのを防ぐ優れたガン予防食品であると言えるでしょう。またかぼちゃにはタンパク質やミネラル、カリウムや食物繊維も含まれております。
今が旬の味覚、健康的にも優れている茨城産「かぼちゃ」をいろいろな料理法でたくさんお召し上がりください。

かぼちゃの歴史

原産地は南米といわれ、日本には16世紀に大分に漂着したポルトガル船が、大名の大友宗麟にカンボジア産のかぼちゃ(現在の日本かぼちゃ)を贈ったのが最初と言われています。この時にカンボジアから持って来たのでカンボジアがなまって「かぼちゃ」と呼ばれるようになったそうです。現在よく食べられている西洋かぼちゃは明治時代ごろに導入されたそうです。

美味しいかぼちゃの選び方

丸ごと1個の場合は、緑色が濃く、ずっしりとして、重量感のあるものを選びましょう。かぼちゃは収穫をしてからしばらく熟成させたものの方が美味しくなるので、ヘタの周りがくぼんでいたり、ひびが入っているものは完熟している良いかぼちゃです。丸ごとであれば風通しの良い涼しいところで長期保存できます。半分に切り売りされているものは、種がしっかりつまっていて肉厚で色が鮮やかなものを選びましょう。保存するときは、種とワタを取り除いてからラップをし、冷蔵庫の野菜室で保存します。小分けにして冷凍保存すれば便利です。

かぼちゃの料理法

かぼちゃは完熟したほうが美味しいのですが、完熟したかぼちゃは固くて切るのが大変です。そんな時は電子レンジで加熱してから切れば楽に切ることができます。大きさにもよりますが、丸ごとなら電子レンジで5分程度。半分に切り売りしているものなら、スプーンで種とワタを取り除いてからラップをして2~3分加熱するとよいでしょう。

かぼちゃの種

かぼちゃの種にも栄養があります。かぼちゃの種は高タンパク、高エネルギー、そしてミネラルも豊富なのです。低血圧症や貧血の方にとくにお薦めしたい食材です。調理方法は、水できれいに洗って天日干しにします。よく乾燥したらフライパンで表面に焦げ目がつくまで炒ります。好みで塩などをふっておやつ、おつまみなどにお奨めです。

■販売担当者
蔬菜第二部 主任
櫻田 竜一

葉しょうが(茨城)

品 名
葉しょうが
品種名
葉しょうが
産 地
茨城県 JAなめがた北浦
入荷時期
4月中旬~8月上旬
最盛期
5月~7月

担当者からのコメント

茨城県のJAなめがた北浦より、初夏の味覚「葉しょうが」が出回っています。
当JAは茨城県の東南部に位置し、霞ヶ浦・北浦に挟まれ南北に半島状の地形と比較的温暖な気候にも恵まれ、県下でも多目的産地として有数の農業地帯を形成し、年間たくさんの農産物を生産しております。産地ではEM農法(EMとは数多くの微生物の中から、作物生産に有効な乳酸菌・酵母・光合成細菌・放射菌・糸状菌など5群10属80種以上の微生物を集め、それを組み合わせて培養した液体のことで、これを利用して土や野菜の味を甦らせる。)で栽培し、通常の葉しょうがにくらべ、マイルドな辛みの美味しい味に仕上げています。
葉しょうがは、新しょうがが小指くらいの大きさになったときに葉をつけたまま出荷されるもので、現在は主にハウス栽培となっています。また産地では若取り出荷による高品質生産を目標にしており、当初は加温ものの出荷で5月下旬から6月上旬に無加温ものの出荷に変わります。
さて、しょうがの辛み成分はジンゲロール・ショウガオール・ジンゲロンでこれには強い殺菌作用があります。またガン細胞の増殖を抑制する作用や、発ガン物質が引き起こす遺伝子の突然変異を抑制する作用などもあるといわれ、ガンの予防に大きな効果がありそうです。そのほかにも血行を促進する作用や、体を温める働きがあるほか、新陳代謝を活発にし、発汗作用を高める働きがあります。またしょうが特有の香り成分はシネオールといわれるもので、食欲増進の働きをもつものが含まれており、疲労回復や夏バテ解消に役立ち、健胃・解毒・消炎作用もあるといわれています。また料理においては臭い消しや脂の酸化防止効果などもあります。
健康にもよく、今が旬の爽やかな香りのみずみずしい茨城産「葉しょうが」をぜひお召し上がりください。

美味しい葉しょうがの選び方

葉しょうがは何といっても鮮度がいのち、葉の緑が濃くて元気なものがよいでしょう。
根の部分が白く、葉のつけ根が赤くて色がくっきりしているものが新鮮です。
乾燥すると味と香りが抜けるので、すぐ水につけ、湿った新聞紙に包み水分を保つようにしましょう。
ふつう捨ててしまう葉の利用法としては葉の部分をそのまま冷蔵庫に入れて消臭剤代わりにしたり、乾燥させて入浴剤としても利用できますのでぜひお試しください。

葉しょうがの美味しい食べ方

葉しょうがの一番美味しい食べ方は生のままです。
味噌をつけて食べれば本来の味が分かりますし、最近の若い世代の方にはマヨネーズなどもお薦めです。そのほか天ぷらなども年々注目されてきており、梅酢づけやしょうゆ・みりん・砂糖を合わせたものに葉しょうがを漬けておくと、これからの夏場に食欲がわく一品ともなります。
いろいろな料理法で葉しょうがの味をお楽しみください。

■販売担当者
蔬菜部 常務取締役
熊沢 晃

とうもろこし(茨城)

品 名
とうもろこし
品種名
恵味(めぐみ)
産 地
茨城県 JA常総ひかり 八千代
入荷時期
6月上旬~7月下旬
最盛期
7月

担当者からのコメント

茨城県JA常総ひかり八千代地区より6月から7月にかけ「とうもろこし(恵味)」が出回っています。
茨城県は北海道、千葉に次ぐ全国第3位の生産量を誇り、麦・米とともに世界三大穀物類といわれるイネ科の野菜・とうもろこし(スイートコーン)を栽培しております。
とうもろこしの品種はたくさんありますが、出荷されている恵味(めぐみ)という品種は味来(みらい)に比べ深みのある甘さが特徴で、たくさん食べても飽きの来ない味わいがあります。房の大きさは味来よりも少し大きい感じで、生で食べてもジューシーな甘さですが、軽くゆでたりふかしたりしても美味しく食べられます。丸ごとゆでたりレンジでチンすると一粒一粒の黄金(ゴールド)色がさらに輝きを増し、ガブリとかじるとプチプチした粒からさわやかな甘みを持つおいしさが口いっぱいに広がります。その甘さはスイートコーンと呼ばれる最近のとうもろこしの中でも絶品です。しかも粒の皮がとても柔らかいので歯に引っかかったり、口の中に残ったりしないので後味もすっきり、消化もよいので子供たちのおやつにもぴったりです。もちろんガブリとかじらなくても、普通のとうもろこしみたいにサラダやラーメン、他の食べものと一緒に食べてもその料理のおいしさをさらに引き立ててくれます。
さて、とうもろこしの主成分は糖質で、でんぷんを多く含んでいます。粒の皮には食物繊維、胚芽部分にはビタミンB1・B2・E、リノール酸が多く、カリウム・鉄分・銅などのミネラル類も含まれております。豊富な食物繊維は便通をよくし、コレステロールを低下させます。ビタミンEは老化防止に、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるときに効果があり、リノール酸は不飽和脂肪酸でコレステロールを低下させ、高血圧や動脈硬化の予防に有効。カリウムは血圧を下げる効果があります。またひげや芯や根、葉にも薬効があり、ひげは利尿効果や降圧効果があるとして応用されています。
まさに夏の味覚、甘みが強くジューシーで、フルーツのようで爽やかな「とうもろこし恵味(めぐみ)」を是非お召し上がりください。一昔前では考えられなかった味わいが堪能できます。もちろん採りたては生でも食べられる商品です。

美味しいとうもろこしの選び方

とうもろこしの外皮から出ているひげ(毛・めしべ(花柱))1本は1個の実につながっているので、ひげが豊かで褐色から黒褐色が完熟の証拠です。とうもろこし1本に500~800個の実(粒)がつきます。ポイントは、外皮の色が緑濃く、頭部のひげも濃く、さわってみて粒ぞろいがよく、ずっしりと重いものを選びましょう。
先端までぎっしりと粒が詰まり、指でなでてみてすき間がなく、粒に弾力があるものが最高です。

とうもろこしは新鮮さが決め手!

とうもろこし(スイートコーン)は収穫から数時間で糖分が半減し、甘みが減ってしまいます。とうもろこしは生きていて呼吸をしており、これに必要なエネルギーに自分の糖分を使ってしまうからです。高温になるほど糖分が減り、でんぷんが増えて味が落ちます。美味しさが保たれるように産地では早朝に収穫され、鮮度を保持するために予冷されて保冷車で市場に出荷されていきます。これは低温にすることである程度防げるので、冷蔵庫に入れ、できるだけ早く食べましょう。翌日に食べるなら、ラップに包んで冷蔵庫(野菜室)に立てて保存します。すぐ食べない場合は湯でてから冷凍・冷蔵しておきましょう。
またいろいろな栄養分のほとんどは、胚芽部分(とうもろこしの粒の根元部分)についているので、包丁などで粒を切り落とすより、そのままかぶりつくか、手でむしりとるようにしてください。

■販売担当者
蔬菜第二部 主任
櫻田 竜一

いんげん(福島)

品 名
いんげん
品種名
ケンタッキーブルー、いちず
産 地
福島県 JA福島さくら など
入荷時期
6月上旬~10月下旬
最盛期
7月~9月

担当者からのコメント

この時季、いんげん生産量全国一位の福島県より、JA福島さくら主力に「いんげん」が出回っております。
いわき市では昭和46年に水田転作作物として、主に山間高冷地(川前・三和・小川地区など)で導入され、本格的に栽培が開始されました。特に川前地区では共同育苗により、播種期・定植期を統一、さらに徹底した選別により、今では京浜市場などでも日本一品質がよいと評価されるまでになりました。品種はケンタッキーブルーといい、特長としては早期収量が多いつるありの早生品種で、曲がりがほとんどなく見栄えが優れており、収穫が遅れても莢が硬くなりにくく、収穫適期幅が広いなど生産性がよく、食味に風味があり、やわらかく美味しいとの評判が高いです。
いんげんはベータカロチンやビタミン群を豊富に含む緑黄色野菜です。ベータカロチンは体内でビタミンAに変わり、粘膜や皮膚の抵抗力を高め、生活習慣病やガン予防に効果があるといわれています。油と一緒に摂ると吸収率が上がるので、炒め物や揚げ物などがおすすめです。ビタミンB1は神経を安定させ、イライラを防止する効果があり、ビタミンB2は脂肪の代謝を助けるため肥満防止やコレステロール値の低下などの効果が期待できます。ほかにもビタミンC、カルシウム、鉄、亜鉛、カリウムなどを含んでおり、美肌効果や疲労回復、スタミナアップにも効果があります。このようにいんげんは多くの種類の栄養素を幅広く含まれている、低カロリーでヘルシーな野菜といえます。
これから真夏を迎え、ますます美味しくなってくる旬の野菜、いわきの農産物に指定されている健康野菜の福島産「いんげん」を是非いろいろな料理法でたくさんお召し上がりください。

美味しいいんげんの選び方

いんげんは全体が鮮やかな緑色をしており、肉厚で、種子の部分が盛り上がっていないものを選びましょう。太さが均一で、全体的に細いものがよいでしょう。またポキッと簡単に折れるものが新鮮。・・・とはいっても店頭で折ってみることはできないので、見た目で全体的に張りがあってみずみずしいものを選びましょう。

調理のワンポイント

いんげんは、しなびやすいのでポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保存します。たくさんあるときには、サッと硬めに茹でて、冷凍しておくとすぐに利用できて便利です。茹でる時には、まな板の上で塩ずりしてから茹で、湯から上げたら、冷水にサッとさらすと色鮮やかになり、鮮やかな青みを生かして和え物やサラダ、バター炒めやつけ合わせなど和・洋・中さまざまな料理に活躍してくれます。

■販売担当者
蔬菜第一部 副部長
小松 和徳

えだまめ(千葉・茨城)

品 名
えだまめ
品種名
えだまめ
産 地
千葉県 JAちば県北
茨城県 水海道・岩井地区 など
入荷時期
6月中旬~8月上旬
最盛期
7月

担当者からのコメント

当月は梅雨も明けてビアガーデンの恋しい季節となるでしょう。そこでビールの定番のおつまみと言えば枝豆ですが、千葉県JAちば県北(野田地区)や茨城県(水海道・岩井地区)などから現在、香りが高く、甘みに富んだ美味しい「えだまめ」が出回っています。とくに千葉県は全国収穫量一位で5~6月はトンネル・マルチもの、7月からは露地ものが出荷されます。
えだまめは鮮度が勝負、産地では予冷されての出荷となります。また枝つきのものは枝が鮮度保持に役立ちますので、お買い求めの際はぜひ枝つきのものをお奨めします。
えだまめは未成熟な大豆で、実を枝つきのままで茹でて食べたことからこう呼ばれました。豆と野菜の両方の栄養的特長をもっています。なんと夏の栄養補給源として奈良時代から食べられていたそうです。
えだまめは「畑の肉」ともいわれる大豆同様、たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、カリウム、食物繊維、鉄分などを多く含んでおり、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変え体内で疲労物質に変わるのを防ぎ、新陳代謝を促し疲労からくるスタミナ不足の解消に効果があり、食物繊維は便秘の改善に、鉄分は悪性貧血の予防効果があります。
また、えだまめには大豆に含まれていないビタミンA、ビタミンCも含まれており、枝豆のたんぱく質にあるメチオニンはビタミンB1、ビタミンCとともにアルコールの分解を助け、肝機能の負担を和らげる効果があり、飲み過ぎや二日酔いを防止する働きがあります。(なるほどビールのおつまみに枝豆は理にかなっているわけです)。さらにえだまめには高血圧の原因となるナトリウム(塩分)の排出を助け、利尿作用を促すカリウムを多く含んでいます。体内の水分量を調節し、むくみの解消にも効果があります。夏バテの原因である食欲不振から来る栄養不足の解消にぜひえだまめをお勧めします。
今がまさしく旬の夏野菜、健康的にも優れている美味しい千葉・茨城産「えだまめ」をぜひこの機会にたくさんお召し上がりいただき、暑い夏を乗り切りましょう。

えだまめの種類

同じように見える枝豆も実は品種が多いのが特徴です。有名品種には奥原早生、白鳥や振袖など多種ありますが、大きくはサヤの表面にある産毛の色が白毛種と赤毛(黒毛)種に分かれ、一般的によく食べられているものは白毛種です。今は大粒で甘味に富んだ品種も人気で、とくに山形県の「だだちゃ豆」、新潟県の「茶豆」が有名です。茶豆とは外見は普通の枝豆ですが、莢の中の豆が茶色の薄皮を被っていることから呼ばれています。また丹波の黒豆を枝豆に改良した晩成種「たんくろう」は黒豆特有の芳香と甘さが美味しい贅沢な枝豆です。

美味しいえだまめの選び方

枝つきのえだまめは、鮮度が良く日持ちがするため、できるだけ枝つきのえだまめをお奨めします。枝つきの場合は枝の節と節の間隔が短く、莢が密生しているものを選びましょう。また莢の緑色が濃く鮮やかで莢がピンと張りしっかり中身が詰まっているもの、均等に豆が入っているものがよいでしょう。

えだまめの保存法

とにかく鮮度が重要なえだまめはできるだけ早めに食べることが重要です。生で保存したい場合はできるだけ低温で、また乾燥を避けて保存しましょう。長く保存したい場合は塩水で硬めに茹でてから冷ましたものをポリ袋などに入れ、冷凍して保存しましょう。

■販売担当者
蔬菜部 常務取締役
熊沢 晃

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