たらの芽(福島)
- 品 名
- たらの芽
- 品種名
- たらの芽
- 産 地
- 福島県 JA福島さくら ふたば地区
- 入荷時期
- 前年12月下旬~本年4月中旬
- 最盛期
- 2月下旬~3
担当者からのコメント
福島県JA福島さくら、ふたば地区より、春の訪れを告げる山菜の王様、たらの芽がこの時季出回っています。
たらの芽はウコギ科の落葉低木、たらの木の若芽で、奈良時代から高級な山菜として珍重されてきた野菜です。栽培ものは12月下旬から出回りますが天然ものは4~6月ごろ収穫できます。
本年産は現在のところ順調な生育となっており、特に2月後半から3月にかけ入荷が増すものと予想しております。
たらの芽は他の山菜に類のない特有の芳香と軽い苦味、ぬめりのある風味が特徴で、天ぷらなどの揚げものや浸しもの、また和えものなどいろいろな料理法で春の味覚を味わうことができる食材です。また健康的にも優れている山菜であり、サポニンと食物繊維が含まれているため、腸で糖質や脂肪の吸収を抑えるので糖尿病だけでなく肥満改善にも効果があり、血糖を下げる働きも持っており、さらにカリウムを多く含むので、むくみ解消や高血圧予防にも役立ちます。
また、たらの木の若芽であるたらの芽は、採取期間が植物の生長点にあたっているため、栄養価が非常に高く、薬効性にも優れているそうです。
健康的な山菜でもあり、山菜の王様とも天ぷらの王様とも言われる春の旬の野菜、福島産「たらの芽」を是非ご賞味ください。
たらの木と節分
陰陽道の考え方によると、節分は季節の変わり目にあたり、陰と陽とが対立して邪気を生じ、悪い病や鬼が横行する時とされて昔から豆まきなど「厄払い」が行われてきました。鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の枝にさして戸口に挿す風習は有名です。これは鬼が鰯の悪臭と柊のトゲを嫌うためです。
ごらんのように野生のたらの木には幹に無数の鋭いトゲがあります。節分になると、柊とおなじく魔よけのためにたらの木を玄関に飾る風習がある地方があるそうです。
たらの木(芽)は、美味しいだけでなく霊験あらたかな木なのです。
■販売担当者
蔬菜第一部 副部長
小松 和徳