木熟ぽんかん(和歌山)
- 品 名
- ぽんかん
- 品種名
- 越冬木熟ぽんかん
- 産 地
- 和歌山県 JA紀南 田辺地区
- 入荷時期
- 1月下旬~3月上旬
- 最盛期
- 2月中旬~2月下旬
担当者からのコメント
和歌山県のJA紀南は紀伊半島の西岸に位置する田辺市を管内にしており、紀伊水道を流れる黒潮の影響によって気候が温暖でまた降霜もなく美味しいみかんなど柑橘類のできるところです。
木熟ぽんかんとは、果実を木に成らせたまま越冬させることで糖度のあがりを最大限に引き出し完熟させて作ります。そうすると高糖度で高濃度な味の美味しいぽんかんができあがります。
ぽんかんはへた(果柄)の部分が突き出していて、甘みや香気が強く、ジューシーで「東洋のベストオレンジ」とも言われ、大人気のフルーツです。果皮は厚めですがむきやすく、果肉を包む袋は柔らかいのでそのまま食べられますが、果肉には小さな種があります。甘い果汁たっぷりな果肉は甘酸のバランスが良く、香り高いので何個でも食べられます。
さて、ぽんかんには温州みかん同様にビタミンCやビタミンA、ビタミンPなどを多く含んでいます。豊富なビタミン類が活性酸素を退治し、健康な体を保つのに役立ちます。また実の部分だけでなく袋(じょうのう)にもすばらしいパワーがたくさんあります。袋(じょうのう)に含まれるカロチノイドは、腸の中でビタミンAに変わり、骨や歯の発達に有効です。また食物繊維も多く含まれています。コレステロールや糖分の吸収を抑える作用があり、長期間摂りつづければ大腸がんの予防にも効果があるとされています。ぽんかんの袋は簡単に分けられて食べやすいので、丸ごと食べると健康にも良いでしょう。
現在3㎏箱での出荷となっていますのでご家庭で、また贈答用などにもご利用ください。
まさしくこの時季でないと味わえない本物志向のぽんかん、みかんの産地紀州生まれで生産量が限られている旬の味覚「越冬木熟ぽんかん」を是非ご賞味ください。
ぽんかんって何?
実はインド発祥のみかんです。
ぽんかんの「ぽん」は原産地であるインド西部の地名「Poona」が元になっているそうです。
かなり歴史が古くアジアを中心として栽培されているみかんで日本へは明治29年に台湾を経由して渡来して栽培が始まったと言われています。1月以降に成熟する柑橘の総称を「中晩柑」と言います。その主な果実にぽんかんがあります。ぽんかんを核として品種改良されたデコポンや天草などは今や人気の柑橘に育っています。これら品種の掛け合わせの元になっているぽんかんは素性がすばらしいのが分かりますよね。
ぽんかんの保存方法
温度や湿度が高い場所は避け、冷蔵庫には入れないで、低温の適湿な場所で保存しましょう。皮から水分が蒸発してしまいますのでビニール袋に入れるとよいでしょう。
ぽんかんの食べ方
きれいにむいて袋ごとどうぞ。
むいた瞬間、甘い香りが口の中いっぱいに広がります。
■販売担当者
果実第一部 副部長
八巻 卓栄