いわき市中央卸売市場 ~ 株式会社 平果

旬の野菜・フルーツSeasonal vegetables & fruits

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おうとう(山形)

品 名
桜桃(おうとう)
品種名
温室・露地おうとう
産 地
山形県 JAさくらんぼ東根
入荷時期
6月上旬~7月下旬(露地もの)
最盛期
6月中旬~7月上旬(露地もの)

担当者からのコメント

さくらんぼの産地、山形県はJAさくらんぼ東根より、特産品である「おうとう」が本格入荷しています。
山形県は夏は暑く、梅雨のときも雨が少なく、風も強くないなど桜桃(さくらんぼ)が育つのに適した気候であることから、同県内で多く栽培されるようになりました。
山形県は全国の約6割の栽培面積、4分の3以上の生産量となっており、うち東根市は全国の約2割の生産量を誇る日本一の産地であり、さくらんぼの王様「佐藤錦」発祥の地でもあります。
さて、佐藤錦の生みの親は東根市の篤農家、佐藤栄助氏(1869~1950)です。佐藤氏は甘いが果肉の柔らかく保存の利かない「黄玉」と酸味が多いが果肉が固く日持ちのよい「ナポレオン」を交配し、食味も日持ちもよくて育てやすい新品種の育成に成功しました。栄助の友人である苗木商「岡田東作」はこの新品種の将来性を見抜き、佐藤栄助の名をとって「佐藤錦」と命名したそうです。
佐藤錦は1990年頃からナポレオンをしのいで生産量もトップとなり、今では名実ともに日本のさくらんぼの代表品種となっています。今回紹介の桜桃もこの品種で、果皮の色は黄色地に鮮やかな紅色で、果肉は乳白色で果肉、果汁ともに多く、また甘みと酸味の調和がすばらしく、品質は国内最高級です。
さて、桜桃は季節感を伝えてくれる高級果実というイメージがありますが「もう少し安くなったら食べよう」と思っているうちにシーズンが終わってしまって食べられなかったという人も多いのでは?。さて、桜桃はどうして高価なのでしょう。その答えは簡単で、大変栽培の手間がかかる果実だからです。遅霜に合わないよう温度管理に気をつかったり、受粉をみつばちや人の手で行ったり、成熟期に雨にあわないよう、雨よけのテントを立てたり、虫や鳥の害を防いだり収穫もまた大変です。桜桃の木は高くなるので一本あたり五千個から一万個もの収穫を全て昇降機やはしごを使って人の手で行います。一つ一つ色づきを確認しながら、果実を傷つけないようそっともぎ取っていくのです。また実るときは一斉に実るので作業要員を確保するのも大変なのだそうです。こうして手間隙かけて収穫した桜桃はまさに「箱入り娘」そのものというわけで高価なものとなってしまうのです。ただし現在は露地ものが出回っていますのでお手頃価格で推移しています。
最近、季節を感じる果物が少なくなってきましたが、桜桃はこの限られた時季にしか出回らない季節感あふれる果実です。
透きとおるようにきらきら輝くかわいい姿はしばしば宝石に例えられ「赤い宝石」「初夏のルビー」などと呼ばれています。
現在は1kg箱や2㎏箱、500g化粧箱、かご入りやパックなど多様な形態で出荷されており、ご贈答用やご家庭の食用などいろいろな用途でご利用ください。
山形の生産農家が一粒一粒、丹精込めて育てた旬の味覚「さくらんぼ」をぜひお召し上がりください。

おうとうの美味しい選び方

果皮に光沢があって張りがあるもの、果柄が青く新しいものが新鮮です。完全に熟しているものが甘いです。白っぽいものはまだ熟していないので、色艶がよく、色の濃いものを選んでください。またパックで売られているものは、上から見ても下から見ても果肉の赤色が均一のものを選ぶとよいでしょう。

美味しいおうとうの食べ方

日持ちはしませんので、買ってきたらなるべく早くお召し上がりください。よく冷やして食べると、酸味がおさえられて甘みが引き立ちます。ただし、あまり長く冷蔵庫に入れておくと甘みが飛んでしまいますので、せいぜい一晩ぐらいにしておきます。また、桜桃の洗い方は実に直接農薬をかけることがないので、ボウルに水を張り、ざるに入れた桜桃をざるごとゆらし洗いするだけでOKです。あまり水につけすぎると旨みが失われます。

さくらんぼの里東根市の桜桃

さくらんぼの里、東根市ではホームページで桜桃の情報や生産技術や施設の紹介をしております。詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください。
≫ 佐藤錦誕生秘話
≫ 日本一のさくらんぼ

 

■販売担当者
果実第一部 部長
志賀 和典

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