とうもろこし(山梨)
- 品 名
- とうもろこし
- 品種名
- ゴールドラッシュ
- 産 地
- 山梨県 JA甲府市・ふえふき など
- 入荷時期
- 5月中旬~7月上旬
- 最盛期
- 6月上旬~6月中旬
担当者からのコメント
山梨県JA甲府市・ふえふき主力に「魅惑のコーン・ゴールドラッシュ」(とうもろこし)が出回っています。
当産地は日照時間日本一の山梨県のほぼ中央、甲府盆地に位置し変化に富む肥沃な農地で内陸性の寒暖の差が大きい気象条件を活かし、果樹栽培も盛んですが、麦・米とともに世界三大穀物類といわれるイネ科の野菜・とうもろこし(スイートコーン)を特産品として、また関東一の早出しの産地としてビニールハウス、トンネル露地栽培などによる栽培が行われています。
とうもろこしの品種はたくさんありますが、出荷している魅惑のコーン・ゴールドラッシュはまるごとゆでたり、レンジでチンすると一粒一粒の黄金(ゴールド)色がさらに輝きを増し、ガブリとかじるとプチプチした粒から、さわやかな甘みを持つおいしさが口いっぱいに広がります。その甘さはスイートコーンと呼ばれる最近のとうもろこしの中でも絶品です。しかも粒の皮がとても柔らかいので、歯に引っかかったり、口の中に残ったりしないので後味もすっきり、また消化もよいので、子供たちのおやつにもぴったりです。もちろん、ガブリとかじらなくても普通のとうもろこしみたいにサラダやラーメン、他の食べものと一緒に食べてもその料理のおいしさをさらに引き立ててくれます。
とうもろこしの主成分は糖質で、でんぷんを多く含んでいます。粒の皮には食物繊維、胚芽部分にはビタミンB1・B2・E、リノール酸が多く、カリウム・鉄分・銅などのミネラル類も含まれております。豊富な食物繊維は便通をよくし、コレステロールを低下させます。ビタミンEは老化防止に、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるときに効果があり、リノール酸は不飽和脂肪酸でコレステロールを低下させ、高血圧や動脈硬化の予防に有効で、カリウムは血圧を下げる効果があります。またあまり知られていないようですが、ひげや芯、根、葉にも薬効があり、ひげは利尿効果や降圧効果として応用されています。
初夏の旬の味、つや・甘みが強くフルーツのようで爽やかなとうもろこし「ゴールドラッシュ」を是非ご賞味ください。一昔前では考えられなかった味わいが堪能できます。もちろん採りたては生でも食べられる商品です。
美味しいとうもろこしの選び方
とうもろこしの外皮から出ているひげ(毛・めしべ(花柱))1本は1個の実につながっているので、ひげが豊かで褐色から黒褐色が完熟の証拠です。とうもろこし1本に500~800個の実(粒)がつきます。ポイントは、外皮の色が緑濃く、頭部のひげも濃く、さわってみて粒ぞろいがよく、ずっしりと重いものを選びましょう。
先端までぎっしりと粒が詰まり、指でなでてみてすき間がなく、粒に弾力があるものが最高です。
とうもろこしは新鮮さが決め手!
とうもろこし(スイートコーン)は収穫から数時間で糖分が半減し、甘みが減ってしまいます。とうもろこしは生きていて呼吸をしており、これに必要なエネルギーに自分の糖分を使ってしまうからです。高温になるほど糖分が減り、でんぷんが増えて味が落ちます。美味しさが保たれるように産地では早朝に収穫され、鮮度を保持するために予冷されて保冷車で市場に出荷されていきます。これは低温にすることである程度防げるので、冷蔵庫に入れ、できるだけ早く食べましょう。翌日に食べるなら、ラップに包んで冷蔵庫(野菜室)に立てて保存します。すぐ食べない場合は湯でてから冷凍・冷蔵しておきましょう。
またいろいろな栄養分のほとんどは、胚芽部分(とうもろこしの粒の根元部分)についているので、包丁などで粒を切り落とすより、そのままかぶりつくか、手でむしりとるようにしてください。
■販売担当者
蔬菜第一部 副部長
小松 和徳