とうもろこし(岩手)
- 品 名
- とうもろこし
- 品種名
- 味来(みらい)とうもろこし
- 産 地
- 岩手県 JA新いわて 奥中山
- 入荷時期
- 8月上旬~9月下旬
- 最盛期
- 8月~9月
担当者からのコメント
岩手県JA新いわて奥中山地区より8月から9月にかけ「とうもろこし(味来)」が出回っています。
標高400~700mのいわて奥中山高原ではレタスのほかにもキャベツ、とうもろこし、はくさいなど多くの野菜が栽培されております。これらの野菜を育てるには馬渕川と北上川の源流の清涼な水、高原の澄み切った空気、有機質をたくさん含んだ大地、そして生産者の野菜への思いやりが美味しい野菜を育てます。
さて麦・米とともに世界三大穀物類といわれるイネ科の野菜・とうもろこし(スイートコーン)の品種はたくさんありますが、現在出荷されている味来(みらい)は新品種で今爆発的な人気!。粒は黄色で特徴は何といっても甘いこと、その上とっても柔らかいのです。たくさん食べても飽きの来ない味わいがあり、生で食べてもジューシーな甘さですが、軽くゆでたりふかしたりしても美味しく食べられます。丸ごとゆでたりレンジでチンすると一粒一粒の黄金(ゴールド)色がさらに輝きを増し、ガブリとかじるとプチプチした粒から、さわやかな甘みを持つおいしさが口いっぱいに広がります。その甘さはスイートコーンと呼ばれる最近のとうもろこしの中でも絶品です。しかも粒の皮がとても柔らかいので、歯に引っかかったり、口の中に残ったりしないで後味もすっきり、消化もよいので子供たちのおやつにもぴったりです。もちろんガブリとかじらなくても、普通のとうもろこしみたいにサラダやラーメン、他の食べものと一緒に食べてもその料理の美味しさをさらに引き立ててくれます。
とうもろこしの主成分は糖質で、でんぷんを多く含んでいます。粒の皮には食物繊維、胚芽部分にはビタミンB1・B2・E、リノール酸が多く、カリウム・鉄分・銅などのミネラル類も含まれております。豊富な食物繊維は便通をよくし、コレステロールを低下させます。ビタミンEは老化防止に、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるときに効果があり、リノール酸は不飽和脂肪酸でコレステロールを低下させ高血圧や動脈硬化の予防に有効。カリウムは血圧を下げる効果があります。またひげや芯や根、葉にも薬効があり、ひげは利尿効果や降圧効果があるとして応用されています。
まさに旬の味覚、甘みが強くジューシーで、フルーツのようで爽やかな岩手産「味来とうもろこし」を是非ご賞味ください。一昔前では考えられなかった味わいが堪能できます。もちろん採りたては生でも食べられる商品です。
美味しいとうもろこしの選び方
とうもろこしの外皮から出ているひげ(毛・めしべ(花柱))1本は1個の実につながっているので、ひげが豊かで褐色から黒褐色が完熟の証拠です。とうもろこし1本に500~800個の実(粒)がつきます。ポイントは、外皮の色が緑濃く、頭部のひげも濃く、さわってみて粒ぞろいがよく、ずっしりと重いものを選びましょう。
先端までぎっしりと粒が詰まり、指でなでてみてすき間がなく、粒に弾力があるものが最高です。
とうもろこしは新鮮さが決め手!
とうもろこし(スイートコーン)は収穫から数時間で糖分が半減し、甘みが減ってしまいます。とうもろこしは生きていて呼吸をしており、これに必要なエネルギーに自分の糖分を使ってしまうからです。高温になるほど糖分が減り、でんぷんが増えて味が落ちます。美味しさが保たれるように産地では早朝に収穫され、鮮度を保持するために予冷されて保冷車で市場に出荷されていきます。これは低温にすることである程度防げるので、冷蔵庫に入れ、できるだけ早く食べましょう。翌日に食べるなら、ラップに包んで冷蔵庫(野菜室)に立てて保存します。すぐ食べない場合は湯でてから冷凍・冷蔵しておきましょう。
またいろいろな栄養分のほとんどは、胚芽部分(とうもろこしの粒の根元部分)についているので、包丁などで粒を切り落とすより、そのままかぶりつくか、手でむしりとるようにしてください。
■販売担当者
蔬菜第二部 主任
櫻田 竜一