房州びわ(千葉)
- 品 名
- びわ
- 品種名
- びわ
- 産 地
- 千葉県 JA安房 富浦
- 入荷時期
- 5月中旬~6月下旬
- 最盛期
- 6月中旬
担当者からのコメント
千葉県JA安房・富浦主力に、初夏の宝石ともいわれる「房州びわ」が出回っています。南房総の太陽と気候で育てられた房州びわは大粒でみずみずしく酸味と甘みのバランスが絶妙でとってもジューシー、うぶ毛に包まれたデリケートな果実はひとつひとつ丁寧に栽培されております。
びわ栽培の歴史は古く、約250年前から生産されていますが、この間、品種改良や生産技術の向上が図られ、明治42年初めて天皇・皇后両陛下ならびに各皇族の方々に「房州びわ」が献上されました。それ以降、毎年6月に富浦町の誇りとしてびわの献上が続いております。また平成2年には富浦町でフルーツサミットが開催されたのを機に「日本一のびわの郷」宣言を行いました。
現在の産地状況は天候に恵まれ、例年より早めの出荷となっており、食味についても申し分ありません。
さて、約3000年前のインド仏教の教典には、びわの葉を「無憂扇」と呼び、万病に効を奏すと書かれています。びわは古来より民間療法に用いられ、びわの葉は、あせも・打撲・捻挫・暑気あたり・咳止め・胃腸病に。果実は疲労回復・食欲不振などに。種は腰痛・肩こり・冷え性・皮膚炎・高血圧・糖尿病・リウマチなどに使われ、一家に一本びわの木を植えておけば万病に役立つといわれるほどでした。最近では、びわの葉に含まれるアミグダリンという物質がビタミンB17になり、ガンに画期的な効果があるといわれ、びわの薬効は科学的にも解明されつつあります。
そのような葉・果実・種とすべてに薬効成分となる優れたフルーツ、びわの出荷期間は6月いっぱいで終了します。
他の果実にくらべ販売期間が短いので、まさしく今でないと味わえない旬の味覚、千葉産「房州びわ」を是非この時季、お召し上がりください。
※富浦の房州びわについての詳しい情報については房州びわのホームページをご覧ください。最新のびわの状況や、栽培状況・びわの歴史など、いろいろな情報が満載です。
美味しいびわの選び方
左右対称にふくらみ、皮につやがあり、淡いオレンジ色で、表面がきれいなうぶ毛で覆われているものを選びましょう。
びわの保存方法
低温に弱い果物なので常温で保存し、食べる2時間ほど前に冷蔵庫で冷やすと美味しく食べられます。
びわの扱い方
果実は傷つきやすいので、丁寧に取り扱ってください。皮はヘソ部分からヘタに向ってむくとむきやすいです。果肉には酸化酵素とタンニン質を含むので皮をむいたり切った切り口が長時間空気にふれると褐色に変化してしまいます。食べる直前に皮をむくのが一番よいですが、レモン汁をかけておくと防ぐことができます。
びわは食べられる部分が少ない?
びわの果実は偽果で、食べられる部分は花たくが大きくなったものです。よくびわは食べられる部分が少ないといわれていますが、果実全体に対する可食率は65~70%もあります。非可食率(食べられない部分)は割合は果皮が約10%、種子が約15%、果心が約5%といわれています。
■販売担当者
取締役 果実第一部 主管部長
岩谷 仁志