デラウェア(山形)
- 品 名
- ぶどう
- 品種名
- デラウェア
- 産 地
- 山形県 JA山形おきたま
- 入荷時期
- 7月中旬~9月下旬
- 最盛期
- 8月~9月
担当者からのコメント
山形県JA山形おきたまより7月から9月にかけ美味しい「デラウェア」が出回ります。
置賜地域は山形県の南端に位置し、全国有数のぶどうの産地で、栽培面積は置賜全域で690haと県全体の37%を占めています。なかでもデラウェアはぶどう全体の70%を作付されており全国一の生産量を誇ります。急斜面の山沿いに加温ハウス、無加温ハウス、雨除けハウス、露地栽培と多様な栽培方法で7月から9月まで絶え間なく出荷されます。
さて、ぶどうは世界で最も栽培量の多い果物で、一万以上の品種があるといわれヨーロッパ種とアメリカ種の2つに分かれます。今回紹介するデラウェアは、その両方を掛け合わせてできたもので、明治5年にヨーロッパから日本に導入された後、種なしの生産技術によって普及していきました。デラウェアという名前はアメリカのオハイオ州にある土地の名前から付けられたそうです。粒は小さいですが、糖度は22~23度と果物の中でもっとも高いのが特徴です。ぶどうに豊富に含まれているブドウ糖や果糖は吸収がよく、すばやくエネルギーになるので疲労回復に即効性があり、またカリウムも多く含まれています。カリウムの不足は高血圧や筋力の低下につながり、またカリウムは調理で失われやすいので、生で食べられるぶどうはカリウム源としても有効です。そのほか皮の色素は、アントシアニンという成分で、高い抗酸化作用があるといわれています。
可愛らしい小粒を頬張ると、おもわず笑みのこぼれる上品で豊な甘み、種なしで食べやすいデラウェアは日本で最も生産量の多いぶどう品種です。日本一の産地、山形の生産農家で丹念に手間と愛情をかけられた一口食べたらやめられない可愛いぶどう「デラウェア」で、夏の風味を存分にお楽しみください。
デラウェアにはなぜ種がない?
種なしぶどうは「ジベレリン」という液にぶどうの花の穂をひたすジベレリン処理によって行います。
1回目はぶどうの花の開花14~10日前に行い、これによって種なしぶどうになり、2回目は開花後10日位に行います。これはぶどうの実を大きくするためです。ジベレリンとはもともと植物が持っている成長ホルモンで、芽・根・実などを成長させる働きがあります。(人に害はなく安全です。)
ぶどうの美味しい食べ方
ぶどうは房の上部(肩)の方が甘みが強いので、房の下部(尻)の方から食べ始めると最後まで美味しく食べられます。また抗酸化作用のあるアントシアニンは、果皮と果肉の間に多く含まれているので、できれば皮ごと食べることをお勧めします。ぶどうの皮の表面の白い粉はブルーム(果粉)と呼ばれ、ぶどう自身が作り出しており、水分を保護し、新鮮さを保つ働きのある大事な粉です。ブルームがついているぶどうは新鮮で水分たっぷりという証なのです。
■販売担当者
取締役 果実第一部 部長
岩谷 仁志