刀根早生かき(和歌山)
- 品 名
- かき
- 品種名
- 刀根早生かき
- 産 地
- 和歌山県 JA紀北かわかみ 他
- 入荷時期
- 9月中旬~10月下旬
- 最盛期
- 9月下旬~10月中旬
担当者からのコメント
和歌山県JA紀北かわかみ管内より、9月下旬から10月にかけて柿で一番初めに出回る「刀根早生かき」が入荷されます。
JA紀北かわかみは高野山の麓、和歌山県橋本市、かつらぎ町などからなり、柿の全国出荷量約23万㌧のうち、約1割にあたる2万6千㌧を出荷する日本一の柿の産地です。
さて、刀根早生かきは合わせ柿です。合わせ柿とは渋柿を炭酸ガス処理し、柿渋を抜いたもので、形は偏平で角張っており、種はありません。甘みは充分、果肉がしっかりとしており、果汁もたっぷり、ほんとうにまったりとして滑らかなとても美味しい柿です。特に産地では全体で環状剥皮処理(上記写真参照)やマルチ敷設を行ない、早期出荷に取り組んでおり、品質ではカラーセンサー設備により、色・形・傷など厳しく選果し、高品質な柿を生産しております。
よく「柿が赤くなると医者が青くなる」と言いますが、柿にはいろいろな効能があります。特にビタミンCは柿一個で1日の必要量を満たしてくれるほか、美肌効果、生活習慣病の予防などに効果があり、ポリフェノール類(タンニン・アントシアニン・カテキンなど)は動脈硬化や発ガン防止、高血圧予防、二日酔い、風邪予防、利尿作用など様々な効用があると言われているとても健康な果実です。
柿の中で一番早く収穫され、たいへん甘くてジューシー、柔らかくて食べやすく、健康的にも優れている和歌山県産「刀根早生かき」をこの時季、是非お召し上がりいただき、一足早い秋の味覚を存分にお楽しみください。
※JA紀北かわかみの柿に関する情報など詳細についてはJA紀北かわかみのホームページをご覧ください。
柿のミニ知識
刀根早生かきは、渋かきを渋ぬきしたものですが、ところでどうして柿には「甘かき」と「渋かき」があるのでしょう?。
これらの違いは渋み成分「タンニン」が口の中で溶けるかどうかで決まります。幼果期はどちらも可溶性タンニンを含みますが、甘かきの場合は成長するにつれ、果肉などからアルコールなどの揮発性物質が発生し、これによってタンニンが不溶性に変化して口の中で溶けなくなり、渋みを感じなくなるのです。渋かきはその揮発性物質があまり発生しないため渋く感じるのです。
美味しい柿の選び方
へたの形がきれいで、へたが果実に張り付き果実との間に隙間(へた隙き)のないものが良い柿です。隙間があると虫が入り込んでいる可能性があります。
また果皮がしっかりとして色味が均一で赤みがあり、大きくて重みのあるものを選ぶましょう。
※10月26日は「柿の日」。この日は全国の果樹研究会組織で構成する全国果樹研究連合会のかき部会が、全国柿産地の賛同を得て全国規模で柿をPRし、消費拡大、販売促進を図ることを目的に制定したものです。
■販売担当者
果実部 常務取締役
内藤 常夫