くり(茨城)
- 品 名
- 栗
- 品種名
- 栗
- 産 地
- 茨城県 各地より
- 入荷時期
- 9月中旬~10月下旬
- 最盛期
- 9月下旬~10月中旬
担当者からのコメント
国栗生産量の約30%を占め、全国一の生産量を誇る茨城県内各地より、秋の味覚を代表する「栗」が9月から10月にかけ、本格的に出回ります。
栗は日本民族の歴史とも深い関わりをもっており、青森県の三内丸山遺跡からも発掘されています。近年は身近な食べ物となりましたが、昔は非常に高価なもので一般庶民にはとても手の届かない食べ物だったようです。
ちなみに栗は大きく分けて4つの種類があります。
国内で一般的に売られている日本栗、天津甘栗でおなじみの中国栗、マロングラッセなどに使われる西洋栗、そして日本ではあまり見かけないアメリカ栗です。見かけはあまり変わりませんがそれぞれ地域に合った特徴があります。日本栗は野生の芝栗を品種改良したもので果実が大きく風味がよいのが特徴。しかし甘みがやや少なく渋皮がはがれにくいのが難点です。
栗の品種は早生種が玉造、丹沢、出雲、大峰、国見など、中生種が筑波、銀寄、利平など、晩生種は石鎚、岸根などです。
栗は種子ですのでナッツ系の果実です。しかし比べてみると他のナッツ系は脂質が多いのですが、栗はでんぷんが多く、脂質が少ないヘルシーな果実です。しかもナッツ系の特徴であるミネラルが豊富です。栗のでんぷんは、樹上でとれる浄化された貴重なでんぷんで、粒子がとても細かいことから上品な味わいを生んでいます。熱量は果実類で一番。少量効率のよいエネルギー補給食品といえます。またたんぱく質や、ビタミンA・B1・B2・C・カリウム・食物繊維なども比較的豊富であることから、高血圧予防、動脈硬化、風邪予防、美容効果、疲労回復、老化防止、便秘改善などにも効果があるといわれています。
皮むきに一手間かかりますがその手間がまた楽しい、今が旬の秋の味覚の代表、美味しい茨城産「栗」を味わってみてください。
美味しい栗の選び方
栗皮に張りと光沢があってずっしりと重みがあるもの。古い栗は水分が減っているので重みがなく、味も風味も落ちています。
当然ですが、傷が付いていたり黒っぽく変色していたり、穴があいているものは避けましょう。
栗の保存法
栗はかたい果皮に包まれていますが、保存はあまりききません。
時間が経つと水分が飛んで実が収縮して味が落ちたり、虫に食べられたりするので購入したら早めに食べるようにしましょう。
保存するときは新聞紙などに包んで冷蔵庫に入れます。また多少風味は落ちますが、冷凍すれば半年間ぐらいは保存することが可能です。この場合はよく洗ってから水気を切り、ポリ袋などに入れて冷凍庫に入れます。食べるときはそのままゆでればOKです。
栗の渋皮について
最近分かったことですが、渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニン・プロアントシアニジンを多く含みます。この物質は体の活性酸素を取り除き、ガンに効くとか?。
■販売担当者
蔬菜第一部 主任
野内 裕樹